食育懇談会を開催しました!
10月25日(金) 食育懇談会を行いました。あいにくの天気でしたが、お忙しい中ご参加いただいた保護者の方々、ありがとうございました。今回ご参加できなかった保護者の方々、次回ぜひご参加いただければと思います。
今回の食育懇談会は 『食べ物を話題にできる食卓作り』 をテーマとして懇談をしました。
その日のおやつに提供される「焼きおにぎり」「小魚」「フルーツポンチ」を試食していただきながら、まず初めに給食担当の栄養士の先生から日頃の取り組みや、大事にしたいことを配布させていただいたレジメを元にお話しさせていただきました。
スライドでは、いつも提供されている献立のメニューもご紹介させていただきました。
【いちご組】
いちご組(0歳児)は『食べたいもの、好きなものが増える子ども』ということをテーマにお話しさせていただきました。0歳児クラスは個人差が大きく一人ずつに合わせての介助が必要になるため1対1で食事の世話をしています。また、味覚が育ってくる時期ということもあり、形態や味付けなどの段階を給食さんと連携をとっています。
VTRでは個々が食事をしている様子を見ていただきました。
0歳児の保護者から「食べ物を落としてしまったり、握りつぶしたりする」と悩みがありました。その時は0歳児の発達としてまだ物事の認知がはっきりしていないところががあり、悪気なく感触などを試すために、食材でもおもちゃと近い感覚でやっているということがある時期のため、試しの行動の一つとしてはよくあることですというお話をさせていただきました。
【りんご組】
りんご組は「おなかがすくリズムが持てる子ども」ということをテーマにお話をさせていただきました。発達段階として「自我の芽生え」の時期にいるりんご組さんですが、食事場面においては無理に苦手なものをすすめても自我とぶつかってしまうため、自分でどちらがいいか選ぶようにしてもらったり、「何の形に見えるかな?」など食材を見立てて興味が持てるように関わりを心掛けています。この時期はスプーンの使い方の練習の時期でもあります。はじめ上握りだったものが、手首の返しができるようになってきて下握りで食べられるようになります。それまでの過程で大人が手助けすることが必要だというお話をさせていただきました。
VTRでは道具を見立てて遊んでいる様子や食事の場面を見ていただきました。
【あんず組】
あんず組は「お腹がすくリズムが持てる子ども」ということをテーマにお話しさせていただきました。発達段階として「自我の拡大」の時期にいるあんず組さんですが、興味の広がりが著しく、自分のつもりや思い込みも激しいところがあります。そのため「これをしてから」「あれをするつもりだった」ということも多く表れるため、担任の関わりとしてなるべく今の興味が満足したうえで自分の食事に臨めるようにすることを心掛けています。
VTRでは仲間関係の中で自分が思っているつもりを発揮している場面から、自分で遊びに区切りをつけて食事に来る場面を見ていただきました。
【くるみ組】ハート・ダイヤ
ハート・ダイヤ組は「食べる意欲を育てるために」ということをテーマにお話しさせていただきました。発達段階として経験の中で積み重ねてきたことをベースに、自分の中で見通しを持とうとする時期で、先回りしたり、説明したがったりする姿が特徴的です。また、今までの食育体験(トウモロコシの水やりなど)をもとに興味も広がり、実際にお団子を作るなど食事作りの活動にも広がっていきます。
VTRでは食育体験が遊びにつながっている姿や、10月から3,4歳児が合同になり一緒に食べている場面を見ていたきました。
【くるみ組】クローバー
クローバー組は「一緒に食べたい子がいる子ども」ということをテーマにお話しさせていただきました。発達段階として食に関することに様々な興味を持ち、同時に食に関する習慣を確立していく時期です。その中でもスイートポテト作りなどの活動で、作る前の段階としてどのように役割分担するか、周りの子たちと協力して作ることなど、活動を通じて、人と何かを成し遂げる経験をし、実際の食事でも人と食べる楽しみを感じられるように心がけています。
VTRではスイートポテト作りの様子や、食事の様子を見ていただきました。
各クラスの紹介後、保護者の方に感想をいただいたのですが、「思い返してみると意識して会話をした食卓になっていなかったように思うので、何気ない会話を食事の時も大事にしたい」や「テレビを見ながらの食卓になっているがどうなのか?」(その中での結論としては、時代背景としてテレビをなくすことは難しいので「使い方」をどう考えるか大事になってくるという話になりました)など、食のことを通じて、日常のお家での様子、園での様子など保護者の方々と保育士とお話しするとても良い機会になりました。