5月21日(金) 幼児の3.4.5歳児は、お話し会に参加しました。
絵本の読み聞かせは、1対1でその子とお話しをする事が大切ですが、集団で話を聞くという事も幼児期には必要になるので、幼児を対象にお話会を行っています。
今回は、まず始めに食育の一環として、野菜の苦手な子ども達が、野菜に、興味関心を持って、食べる意欲に繋がってほしいという願いで、いつも美味しい給食を作ってくれている栄養士の先生達が中心となり「やさいのおなか」のマグネットシアターと「キャベツ」のお話をしてくれました。野菜のシルエットや色から野菜の名前を当てていく子ども達。白黒の野菜の断面の絵だけで分かり、嬉しそう大きな声で名前を言う子もいました。本物の野菜も出てきて、野菜の断面も見る事ができ、子ども達は、1つの野菜の特徴を表すヒントが、シルエット、野菜の絵、本物の野菜と、順番に出てくる事で、野菜の成り立ちに自然と興味を持っている姿がありました。
次は、園長先生が「とらたのヨット」の手作り紙芝居を読んでくれました。途中でとらたのヨットが、紙芝居の中から折り紙のヨットで現れて、右へ左へゆらゆら。3冊目で少し集中力も切れてきた子ども達は、視覚的にヨットが出てきた事で、改めてお話しの世界に注目していました。
最後は、折り紙で作ったペンギンの指人形を1人ずつもらい「ペンギン体操」の絵本のペンギンと一緒に息をすって、はいて、いちにー、さんしーと体操をやって、楽しく締めくくりました。
4つのお話しで、30分を超える長い時間でしたが、マグネットシアター、紙芝居、絵本と表現方法、お話の内容、伝え方が変わった文学体験を、子ども達は充分楽しんでいました。
お部屋に戻ってからハート組さんは、ペンギンの指人形で遊んだりペンギン体操を模倣してお話し会の余韻を楽しんでいました。その日は、給食で入っている野菜の名前を言うと、いつもよりも興味を持って「かぼちゃは?」「キャベツは?」とさっき見た野菜の名前をあげていました。
くるみ組さんは、折り紙と糸でヨットを作ったり、野菜を手にとって、ざっくり「野菜のおなか」を観察したり匂いを嗅いだりした後、その野菜の絵を描いてみるなど、遊びへと活動が広がっていました。
文学活動は、子どもが日々何気なく体験していることを、様々な物語として、また様々な表現方法、言葉として、保育の中で意図的に行っている活動です。
お家でも、きっと”お話し会”のお話しを、子どもがしてくれていると思います。そんな子どもとの会話もぜひ楽しんで保育園での活動の様子を家庭でも共有して頂けると嬉しいです。