てるてる坊主パワーと運動会!

2022年6月11日 Kids Encourage 0 Comments

 6月11日(土)の親子レクリエーション・運動会、ほぼ全てのご家庭のご参加と卒園児とその保護者の皆様にお集まりいただき、在園の子どもたちも元気いっぱいにたくさんの競技や運動を楽しんで行うことができました。

 お仕事の調整をするなど、この日のために予定をしていただいてのご参加、本当にありがとうございました。

 コロナ感染の状況もあり、当初5月に行う予定であった親子レクリエーション・運動会は梅雨時の天気が不安定な中での日程で行わざるを得ない状況になり、とにかく天気が心配で5月末から週間天気予報とにらめっこしながら一喜一憂し、子どもたちと準備をしてきました。

 運動会が10日後くらいに迫ってきた中、当日の天気予報は少々厳しい状態。前日から当日の朝に向け、曇りのち雨・・。しかも雨が降るという予報の時間帯が日々変わり、何とも不安なお天気の様子でした。

 張り切って運動会の準備や活動に興じ、運動会に期待満々の幼児の子どもたちと、「雨じゃなければいいね~。もし前日も雨だと園庭がぬかるんで使えないから、前の日と運動会の日の午前中は、晴れか曇りじゃないとできないかも~」と、大人が本気でお天気の心配事を伝えて、「みんなでてるてる坊主作って、お空にお願いしてほしいな」と提案しました。

 すると、喜んで受けてくれると単純に思っていた大人の予想に反し、「う~ん、作るけど・・願いがかなうかわかんないよ・・」との言葉。

 「え~、なんで、なんで??」と聞くと、「本当のてるてる坊主のビニールがないから・・紙だと雨に負けちゃうから・・」とのこと。扱いやすいペーパーで作れるかな?と思っていたので、ハッとしたと同時に、目的に対してちゃんとしたものを作らないと願いがかなうかどうか?という、子どもの洞察と「本物志向」という真摯な思考に、どこか形だけ・・・になりがちな大人は忘れがちな価値観、「純粋にかなえたいことに向けた努力は大事だよ!」と考えている子どもたちに教えられた場面でした。

 「そうだよね!雨に負けない本物のてるてる坊主、願いを込めて作ろう!」ということになり、早速、カラービニールをたくさん用意して、てるてる坊主づくりが始まりました。

 作り始めた初日から、「私たちがてるてる坊主作ると急に晴れるね!」と、そのご利益に自信が持てた子どもたちの創作意欲はどんどん高まり、運動会の装飾にもなってご覧いただいたあの表情豊かでカラフルな丈夫なテルテル坊主がたくさんできました。

 てるてる坊主づくりのクオリティが最初から高かったのは、実はその前に「玉入れの玉づくり」を運動会の準備製作としてたっぷり経験していたのです。てるてる坊主の頭の部分を作るのに紙をきれいに丸めることは、すでにお手の物! 

 みんなとても器用に手を使い、くるくるっと頭を作って好きな色のビニールでくるみ、思い思いの表情を描いてくれました。

 その願いは天に届いたようで、前日から当日、暑くもなく寒くもない、結果的に運動会にぴったりの天候になりましたね!

 子どもの本気パワーと念がこもったテルテル坊主は、子どもたちにも私たちにも何か大事なことを教えてくれたように思います。

 さて、当日のお話しより準備活動の話が長くなりましたが、今回は文字通り「親子レクリエーション・運動会」、ほとんどの競技を保護者の方々も一緒に行っていただけるような競技内容をラインナップしました。

 普段はなかなか本気で子どもと競うことや共同して運動する機会ももちにくいのでは?という想像もあり、でも、もしかして「親もこんなに出なきゃならないの?」と思われるかもしれない・・という一抹の不安をひそかに感じながらも、ここはとことん一緒にやりましょう!的な競技にして、絶え間なく皆が参加できるような演目にさせていただきました。

 競技が始まるとひそかな不安は見事にふっとんで、保護者の皆様の積極的な参加により、どの競技もおおいに盛り上げていただきました。

 乳児の、いちご・りんご組、動物変身ゲームでは「可愛く変身させよう」という大人の思いとは裏腹に、帽子を被せられ、ポンチョを着せられ、さらにミトンの手袋まで! 着せてはポイっと脱ぐ子どもとの協同?攻防?がほほえましくもおかしい親子の姿を見せてくれました。

 あんず組のキャタピラリレーでは、前に前にと必死にハイハイで前進する大人と、なんだかわかんないけど、本気モードの大人に圧倒されて動けない子どもとのチグハグなようで、テンポよくズリズリ引っ張られている姿や、大人の回転速度が速すぎてキャタピラーの中で子どもが1回転していたり、大きなお父さんの後をちょこちょこと着いていく可愛らしい姿など、「やっている側は本気」「見ている側は爆笑」という予想以上に面白さ満点の競技になりました。

ハート組の「抱っこ、おんぶ、肩車レース」は、保護者の方に体力を使っていただく競技になり、レースの勝敗では速さを求めながらも、のんびり好きなカードを取ろうとする子どもとの意識の差が微笑ましく現れた競技でした。

 ダイヤ・クローバー組は子どもも勝ち負けや、いかに早くゴールするかということを意識しているので、どの競技も大人の本気度も増し、白熱のレースが展開されていました。

 競技ルールの大人へのハンディは、子どもとの力の拮抗を想定していましたが、本番になると思ったより子どものスピードが速く、大人の激走は届かず、全て子どもチームの勝利という結果になりました。

 「あのハンディじゃ難しいなあ」と、ちょっと本気で悔しがる保護者の方のつぶやきも、その本気が子どもに全力でチャレンジする楽しさを感じさせただろうと思います。

 また、事前に参加希望者を募っての「お玉レース」は、たくさんの方にエントリーしていただき、昨年以上に盛り上がる競技になりました。卒園児の子どもたちも、難なくお玉からボールを落とさずに走ることができるようになっていて、月日の中での成長に目をみはりました。

 その他、ラジオ体操やメラダンス、できるかな体操も、日ごろの活動の中で子どもたちが楽しんでいることを、精一杯披露していた子どもの姿がありました。その堂々とした姿で、子どもたちの日常を知っていただく機会になったようにも思います。

 そして、レク運動会では初めての試み。職員で構成するエンカレッジ楽団の演奏で子どもたちが歌うというハーフタイムショウ??を行いました。

 楽団の演奏はつたないものでしたが、子どもたちの元気な歌声に助けられ、楽しく音楽を共有できた時間になりました。保護者の皆様、ご清聴ありがとうございました!

 まだまだ書ききれないエピソードが、レク運動会の準備活動からたくさんあります。

 それぞれの子どもが、どんなことを体験し、感じることができたのかは、ぜひお子さんのお話しをたくさん聞いていただきたいと思います。

 それらがみんな、子どもたちには経験になり、保育者にとっては、より子どもを知る機会になり、次の活動への道筋になっていくように思います。

 これからも、いっぱい遊んで、みんなで楽しんでいこうね!

 レクリエーション・運動会へのご参加、ありがとうございました。

認可保育園 キッズエンカレッジ
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