11月28日、「地震の後、給食室から火災発生」という想定で、避難訓練が行われました。
ちょうど午前中の戸外遊びをしている最中です。
副園長の伸先生が、スピーカーで「大きな地震がありました。給食室から火も出ています。慌てないで園庭に避難してください。」と呼びかけます。
先生たちは日ごろのマニュアルをもとに、近くにいる子どもに声をかけ、手を取りながら園庭に移動へと子どもたちを促します。
幼児は、園庭に出ていたのですが「これは訓練(嘘っこ)だ」とわかっていながらも、災害が起きた想定でこうした「練習」をすることの意味も理解していて、それなりの緊張感で保育者の誘導に従って行動していました。
乳児の小さな子どもたちは、いつもと違った行動をする大人にきょとん?としている子、なになに?とちょっと不安そうに保育者に寄り添う子、どこいくの?というように、ちょっと楽しく?なってしまう子など、受け止めは様々でしたが、急な展開におびえて泣くこともなく、大人に抱っこされたり、手をつないだりしながらトコトコと園庭まで避難してくることができました。
広い園庭に来ることがめったにない、いちご組、りんご組の子どもたちは、避難訓練の緊張感を何となく感じながらも、目の前に広がる魅力的な電車ビューにくぎ付け。(笑) 保育者の顔より、近距離で見る東武線の電車に目が行くのも仕方ないですね。
それでも自分のクラスのかたまりから飛び出すこともなく、静かに訓練に参加していました。
先生たちの人数報告や状況報告もしっかり行われ、上手に避難ができたところで、樹江先生から非難する時の注意やお約束、みんな知っているかな?とお話しがされました。
まず、「みんなが騒いだりおしゃべりしないで速やかに集まれたことがとっても大事だね」と、目的を理解した行動に意味があることだとのお話しに、幼児の子どもたちは「もちろんわかっているさ!」と、ちょっと自信の表情。
そして、みんなで「非難する時は、しゃべらない、騒がない、急ぐけど勝手に走らないで、大人の言うことをよく聞くようにしましょう」と改めて非難する時に大事なことを確認しました。
避難訓練は、帰るまでが大事。
幼児のお姉さん、お兄さんと一緒にお話しを聞いた後もちゃんと手をつないで上手に帰っていったいちご組、りんご組の子どもたちです。
その後、防災設備会社の方に消火訓練をしていただき、正しい消火器の使い方や「火を消すときは炎に向けるより、その元となる燃えているものに消化液を噴霧するようにしてください。」と教わりました。
ついつい燃え盛る炎を見たら、上から消したくなりますね。
「でも、燃えてるのは下ですから」というお話しに、大人は「確かに」と納得。
実際に火災の根元に向かっての消火を体験しました。
避難訓練はとても大事ですが、願わくば本当の災害が起きませんように。そう祈るばかりです。もちろん人災が起きないように、職員一同、日々の注意を怠らないように気をつけていきます。