6月10日、避難訓練を行いました。
保育園の給食室で火災発生!…という想定での訓練です。
副園長の伸先生が「火事が発生しました。あわてずに園庭に避難しましょう!」というアナウンスがされると、ちょうど園庭で遊んでいた幼児の子ども達は担任の「みんな集まってね!」という誘導に従い、とてもスムーズに園庭の中央に集まることができました。
次に集まってきたのはあんず組。砂場から大人や子ども同士で手をつないで避難してきました。初めての避難訓練だった子もいましたが、泣くこともなく落ち着いて園庭まで移動できていました。園庭に来てからも、大きな子に倣って動き回ることもなく、集まっていました。
最後にたくさんの大人に抱っこされたり手をつながれてやってきたのはいちご・りんご組。
給食の先生などあまり顔を合わせることがない大人でも、落ち着いて移動できました。大泣きするかと思いきや、“何が起きたの?”とキョトンとしている感じの子ども達でした。
皆が無事避難を終え、人数報告をしたところで副園長先生から「お・か・し・も」の話がありました。
「お・か・し・も」は何のことかわかる?と尋ねられた子ども達。「わかるー」と言いながらも答えは「お菓子!」「チョコ!」と食べ物を連想した声も聴かれましたが。(笑)
改めて、「お」は押さない、「か」は駆けない(走らない)、「し」はしゃべらない、「も」は戻らないという話を聞いて、避難をする時の大事なポイントを皆で確認しました。 「お、は?」「押さないだよ!」と、ちゃんと覚えている人が多数のくるみ組の子ども達。 さすがに避難訓練の意味もよく理解していて頼もしいですね。
子どもたちの、避難訓練はここまで。小さい子たちはクラスに戻っていきました。
最後までしっかり歩こうね、と上手に手をつないで列になって歩けました。
そのあと、先生たちが行ったのは消火訓練。
くるみ組の子ども達が見守る中で、実際に消火器を使って火を消す訓練をしました。
挑戦するのはくるみ組の路美先生と舞雪先生。
最初に防災会社の方に消火器の使い方や、燃えている火のどこをめがけて噴射するのかなどをレクチャーされ、いざ、消火器を持って、構えて、火の下の方を狙って、発射!!
火に見立てた札が倒れて無事に消火成功!!
子ども達からは拍手が起きていました。
今回の避難訓練は今年度初回の実施訓練だったので、訓練が終わってから職員間ではいくつかの点を改めて確認しあいました。どうしても逃げるのに時間がかかる0.1歳クラスは今回、避難するまでに5分ほどかかっていました。「ちょっと遅かった・・・」
小さな子どもは移動に大人の手がたくさん必要です。そこを改善するために、他クラスや給食から職員が急いで手伝いに行くということを再確認しました。
幼児の子どもたちは、「火事の時の逃げ方は?」「地震の時はどうしようか?」と、災害の内容に応じた避難の仕方のお話しを真剣に聞いていました。
避難訓練の後には、保育園の防災ベルが正しく作動するか、消火器はちゃんと使えるようになっているかを、防災会社の方が1つずつしっかり確認してくれました。
いざと言う時に使えないと大変だものね。
地震や火災は、いつ起きるかわかりません。いつ何が起きても子ども達の安全を守れるように、日頃から意識を持ち合って保育していきたいと改めて思いました。