夏季保育中は、暑さに負けじと水遊びをしたり、子どもたちも交互にお休みしていることで、少しゆったりとお友達との関りを楽しんで、それぞれの遊びを充実させていました。
8月の装飾は、7月の七夕と海の風景のモチーフのストーリーを時間経過を感じるように展開し、子どもたちも経験したことがあるであろう「海辺の花火大会」をテーマにしました。
乳児の玄関装飾の方では「ん?この後ろ姿は・・」という仕掛けが・・。子どもたちの間では「この子、○○ちゃんだ!」と話題になっていました。(笑)


いちご組
身の回りのモノ、人になんでも興味津々。触って、なめて、振って、と、いろいろに試してみます。
そして、「もしもし」と携帯電話の真似などもポーズで良く見られるようになりました。これからは一層、大人の模倣も盛んになりますね。





りんご組
ひとり遊びをしているな~と思うと、いつの間にか誰かがやっていることに興味をそそられて何となく並行遊びになっている最近の子どもの姿。
これまで興味を触発される相手は大人を中心にしていたのが、お友達へと広がってきましたね。
この時期は、「相手のしていることへの興味」が強いので、お友達がしていることと共に、お友達が持っている遊具そのものにも注目していますから、そんなに他意もなくお友達が使っているものに手を伸ばし、取り合いになることがよく起きます。
でも、それも好奇心や興味関心の拡大の現れとして、大人もおおらかに見守り、「こっちにもあるよ。おんなじだね」と、興味をもったことへの意識を受け止めたいですね。





同じ容器のチェーンリングをそれぞれのしゃもじで混ぜ混ぜしては掬う。
大人には「何やってんだろう?」という、意味のあるような、ないような行為も「誰かと共鳴するから楽しい」という、この時期特有の子どもたちの遊びなのですね。

誰が始めたのか、カップにたくさんのチェーンリングを入れて、美味しそうに飲んではジャーっと、また新しいジュースを作って飲むことを何度も繰り返して遊んでいました。
あんず組
自分が働きかけると変化するものに興味が強いのは1歳児後半から2歳児の特徴ですが、2歳児はその変化への試し方も多様です。そして、それは一人でより誰かと予測やイメージを共有しながらというように見えます。思ったイメージ通りになると「お~!」と、一緒に気づきを表現したり、面白いとキャハハと笑いあったり。

写真もこういうツーショット写真が多くなりました。





おしえ合う? どちらかというと「知っているイメージ」の確認かな。
まだ共感性が優位でマウントをとるような態度は見られないのも2歳児、この時期の特徴ですね。

共有する遊びが発展すると、高月齢の子どもたちは表象機能が発展した再現・ごっこ遊びも大胆な展開になることがあります。
日常の場面や、個々の体験でも印象に残った場面を友達とイメージを共有しながら遊びを共同で作り始めます。互いの体験したイメージをふんだんに盛り込んだ再現ですから道具もこんなに…(笑)
時には言葉で「お店行って、食べたいもの頼むんだよ」など、シーンやストーリーの展開を共通認識にしながら、互いにイメージを理解し合って、子どもたちだけで遊ぶことも増えてきました。

4月から7月と、クラスの遊びや生活を通して、個々の子どもが自分の生活に見通しをもち、不安感なく日常を過ごすことができるようになり、子どもたちが年齢ごとにその発達段階にふさわしい「相手」や「仲間」を求め、共有することを喜ぶ姿へ成長しています。
後期は、その成長を土台にしながら、また新しい発達の道を進んで行くでしょう。
存分に「自分を発揮して」より充実した生活をしていきましょう!