今年はコロナ流行という出来事により、人と人との関わりやつながりが減るなど、今までとは生活のスタイルが大きく変化した1年でしたね。
そんな時だからこそ保育園では、Hart HotなX´mas会~想いを伝えあおう!つながろう!~と題し、クリスマス会を行いました。
換気や消毒、マスクの配布や会場の入れ替わり制など、コロナ感染対策を万全にしながら、子ども達が友達やお家の人たち、先生たちとのつながりを感じられるようなクリスマス会にしよう!と計画をし、日々の活動を重ねてきました。子ども達が「共有する喜びや楽しさ」を伝え合い、表現するということをねらいとし、共通の目的が実現する満足感を味わうことを経験してほしいと願いを込め、各クラスが様々な活動に取り組み、当日を迎えました。
ここで各クラスより、クリスマス会当日を迎えるまでの活動の様子や子ども達の当日の姿などについてご紹介します。
《いちご組》 「初めての製作活動」
いちご組の子どもたちにとって初めての製作「手型」。興味津々な様子で自分からバンバン押して遊ぶ子、スタンプ台の感触にびっくりする子、出来上がった手型に何回も触れてみる子・・・などたくさんの姿が見られました。この時期の子ども達は、発達的に「自分の手」にとても興味があります。日常の中でも段々に自分の手を使って操作できることを楽しむようになってきました。つまんだり、握ったり・・・親指から小指まで、小さな手をいっしょうけんめい使います。そんな「手のはたらき」の大切な第一歩を、形にして、子どもと共に確認したいという想いもありました。子ども達の可愛らしい手型はクリスマス仕様の吊るし飾りに仕上げ、裏には子ども達の顔写真をそれぞれ貼って完成しました。
クリスマス会当日は、大好きなお父さんお母さんとパネルシアターやわらべうたで遊んだりして、楽しい時間を過ごすことができましたね。クリスマス会の翌週からは「ねずみねずみ」「上から下から」のわらべうたが子ども達に人気で毎日遊んでいます。
《りんご組》 「わらべうた&お話」+描画
りんご組では、日頃からわらべうたをたくさん楽しんできました。ぜひお家の方にもわらべうたを一緒に楽しんでほしい・・・そんな願いを込めて、クリスマス会当日もわらべうたを行いました。クリスマス会のあと、大きな布を使っての「上から下から」が大人気。毎日子ども達からも「やって!」とリクエストがあります。
パネルシアター「さんかくサンタ」のお話は、当日はお父さんやお母さんのひざの上でじっと見ていた子ども達ですが、クラスでは毎回「これは〇〇ちゃんのママ!」「これがほしい!」などと絵本に出てくるものを嬉しそうに大人に伝えてくれる姿があります。クレヨンでのなぐり描きは、はじめはあまり興味のなかった子もいましたが、どの子もたくさん経験することができました。この時期の子ども達にとって描画は、「描く」というより、少しずつ手の動きを自分で制御していく段階をたどる時期です。なので、点や線を中心としての形を幅広いバリエーションで創り出すダイナミックな表現です。くり返し描いていくうちに、指先が器用になって、ますますやりたい意欲も出てきています。これからも保育の中で、たくさん描画ができるように準備していきたいと思っています。
《あんず組》 「製作&成りきり遊び劇」
子ども達が夢中になって取り組んだ製作表現。あんず組の子ども達は、自由な描画や製作あそびを継続して行ってきた中で、最近では画材(材料)に視覚的、触覚的な興味をもって、自分たちで表現を工夫している姿もあったことから、立体的な製作へと展開していきました。くり返し取り組んだことで、それぞれの子どもが想像力豊かにダイナミックに表現し、個性がよく表れたあんず組オリジナルのトーテムポールが完成しました。
また絵本「おおきなかぶ」を題材に行ったなりきり遊びでは、子ども達が絵本の読み聞かせからお話への親しみをもち、様々な役になりきって表現して遊ぶことを楽しんできました。
クリスマス会当日は、普段とは違う雰囲気の中でドキドキと緊張をする様子も見られましたが、自分の役の帽子をかぶり、子ども達一人ひとりがその子なりの表現を見せてくれました。クリスマス会の翌週からも「おおきなかぶ」の劇あそびをくり返し楽しんでいます。クラスの友達との関わりが増え、子ども達が自分の表現を相手に伝えたり、相手の表現を受け取ったりすることで、クラスの絆も深まったように思います。
《ハート組・ダイヤ組》 「ダンス&製作」
毎日行う体操の中で、体の部位を意識して使っていくという経験をしてきた子ども達。今回「やっぱノリノリー」の曲を用いて、楽しく体の使い方を表現しました。一見、楽しく踊っているだけのように見えるダンスの振りも、動作や音と手の動きを意識して同時に動かすことが、まだとても難しい年齢です。でも、皆で楽しんで何度ものりのりで踊り込みました!動きのポイントや面白さがわかってくると「もっとやりたい!」と意欲が日に日に上がっていき、クリスマス会当日は、喜んで表現する姿を保護者の方とも共有することができ良かったです。クリスマス会後も、できた実感とともにもっとやりたい意欲が高まり、「やっぱノリノリやりたい!」とくり返し楽しんでいます!
紙コップを使用しての製作では、切る、貼る、重ねる、塗るなど、これまでやってきた技法を使って、思い思いに表現していく姿がありました。特にブームになった技法は「シ―ル貼り」でした。貼り合わせることから、徐々にストーリー性を持った作品がたくさん出来上がりました!クリスマス会当日、子ども達はツリーになった作品を喜んで、自分の作ったものを探したり、作った経過を保護者の方と話したりする姿が見られました。たくさんやったという経験もあり、シール貼りブームは一段落しましたが、また新しい製作意欲につながる活動を行っていきたいです。
《クローバー組》 「テーマが仕事の劇&製作」
年長児は社会性を培う世界がどんどん豊かになってきました。場面に応じて人間関係や感情の調整をしたり、自分と外の世界を結びつけてとらえようとする芽がグングン伸びています。日常の遊びでも、周囲に見られる職業を再現して、その人の役に感情移入している姿も多く見られました。そこで今回「仕事」というテーマのある「おうさまのこどもたち」の劇を行いました。子どもたちはなりたい役を「どんな仕事かな?」「この役はこんな風にしたら?」「こんな道具が必要だね!」などとアイデアやイメージを出し合ってストーリーを築いていきました。
当日は緊張する子、張り切る子・・・と様々ですが思い思いの表現に安堵したり、達成感を感じて保護者に伝えたりと共有できたと思います。また、製作では“ジャバラ折り”という技法を駆使してクリスマスリースを作ってきました。すぐにトライしてみる子、友達が作っている姿を見て作り始める子など、取り組み方も違いましたが、
子どもたち同士で「それ作りたいな~」「教えてあげる!」とクリスマス会の会場を飾り付けるという目的を持って協力しあう姿が印象的でした。
★そして迎えた当日・・・
園内はクリスマスの雰囲気に包まれ、会場への階段にはたくさんのプレゼントと共にサンタさんとトナカイさんが!!!子ども達は大喜び!!!
乳児クラス、幼児クラスに分かれ、作品の展示やわらべうた、発表をみんなで楽しむことができました。
幼児部のオープニングでは、楽団キッズエンカレッジとして、先生たちも合唱、合奏を発表し、お聴きいただきました。音楽講師の西澤先生のご指導のもと、先生たちもこっそり練習をがんばっていたのです!いかがでしたか?
幼児の子ども達は“サンタさんとトナカイくん”の曲に合わせて、お家の人や友達と一緒に楽しく踊って大盛り上がりでしたね。乳児部、幼児部ともに最後には、子ども達の日頃の様子をまとめたVTRをご覧いただきました。帰りには給食室の先生たちから、可愛いクッキーのプレゼントが・・・♪みんなニッコリ笑顔で嬉しそうでした。おいしかったかな?
保護者のみなさまのご理解、ご協力のもと、今年のクリスマス会を無事に行うことができました。
これからも子ども達が人との関わり、つながりを通して大きく成長していく姿を、保護者のみなさまと共に見守っていきたいと思います。
キッズエンカレッジ