10月23日(水)、3歳児ハート組の子どもたちは、今年度初めての描画活動を行いました。自由画としては2歳児の頃から個別に経験してきましたが、本格的に取り組むのは初めて。
以前から4,5歳児クラスの活動を見ていたことで、憧れもあり、とても楽しみにしていたました。
おやつを食べたあと、いよいよ活動がスタート。
用意された大きな白い紙に目がキラキラ🌟
描いたもののイメージを大人や子ども達同士でも共有してほしいというねらいを持っていたので、スペードの部屋でゆっくり活動できるように、机をつなげて長細い台を2か所作り、大きく描けるようにその上に長い模造紙を貼っておきました。
早速、好きな色のクレヨンを選んで、好きなところから描き始めました。
「○○ちゃんはこのいろがすきなの」「やっぱりこのいろにする」などと口々に言いながら選び取り、場所を選んで描き始めました。
大きな紙を用意したことでお互いに邪魔しあうこともなく好きな場所で描いていきます。
「見てみて!だいまじんだよ!」と今後行う予定の『宝探し会』のモチーフになっている『大魔神』を描く子や、色々なクレヨンを一か所に集中して重ねていくことで現れた色の変化に気づいて楽しむ子(チョコレートと名付けていました)など、思い思いに描いていきます。
その中で、3歳児の今の時期らしく銘々に描いたものを「これは○○だよ」「これは何に見える?」などと会話しながら名付けていく子ども達の姿がありました。
途中、大人との「これはでんしゃだよ」「じゃあ、電車だから走るかな?」という会話がきっかけになり、ひとりの男の子が模造紙を縁取るようにぐるぐると回りだしました。
すると、気づいた子がそれぞれいろんな色のクレヨンを持ってきて「みて!やまのてせん」「これはしんかんせんだよ」「これはアーバンパークライン!」などと言いながら電車に見立てて一緒に回りだします。
大きな線路になった模造紙のラインに合わせて、ハート組みんなで電車になって走りました。
お互いにペースを合わせながら、時に「ストップ」と駅に停まってみたりと描画から再現遊びへと子ども達が遊びを広げていきました。
電車は停車したり、スピードアップしたり、誰からともなく「しゅっぱーつ!」「とまれ~」と号令がかかり、みんながその号令に従って動く「ルール」が自然にできていました。
たくさん電車になってぐるぐるした後、満足した子は遊びに戻り、もう少しまだ描いていたい子は、画用紙に納得するまで長い時間絵を描いていました。
描き上げたダイナミックな絵は階段の踊り場に飾りました。
描いた電車の轍は色が重なり合って模様のようになっていますね。こういう作品は子どもにしか描けないなあと私たちも感心するばかり。
保護者の方が迎えに来た時、この絵を描くのには参加していない年中・長の子が「すごいでしょ、ハートさんがおえかきしたんだよ」とハートさんに代わって自慢げに説明していたくらい、この時期の3歳児にしか描けない迫力ある表現になっていました。
ハート組の子どもならではの作品を送迎の際にぜひご覧ください。