節分 ― 春を迎える準備の日 ―👹

2月3日は節分。園ではこの日を、ただ鬼を怖がらせて追い払う行事にはせず、季節の節目を感じること、そして異年齢で関わり合うことを大切にして過ごしました。 午前中は各クラスで、それぞれの年齢に応じた節分活動を行いました。

鬼のお面や帽子を身につけ、役になりきって体を動かす姿。自分で作ったものをつけることで、行事はぐっと「自分ごと」になります。

くるみ組では、クローバーの子どもたちが鬼になり、背負ったかごに紙つぶてを入れる「福の神ゲーム」を行いました。10個より多ければ福の神の勝ち、少なければ鬼の勝ち。

「がんばれー!」「春が来るように福の神が勝つといいね」

そんな声が自然にあがり、勝負は福の神が3回、鬼が1回勝利。ルールを理解し、仲間を応援しながら、季節の意味にも思いを寄せる姿が見られました。

小さい子どもたちが午睡をしている間、クローバーの子どもたちは食育活動で恵方巻づくりにも取り組みました。

その後、鬼に扮して乳児クラスへ向かいます。

いちご・りんご組に鬼が入ってくると、最初はぽかんとする子、怖くて大人のもとへ駆け寄る子もいました。けれど、鬼が優しく関わる中で、少しずつ距離が縮まっていきます。

はじめは大人と一緒に「おにはそと!」と紙つぶてを投げていた子どもたちも、やがて鬼とハイタッチ。気づけば、穏やかな交流の時間に変わっていました。

あんず組でも、状況がわからず見つめていた子どもたちが、「鬼になったお兄さんお姉さんなんだ」と理解すると、自分から紙つぶてを投げる姿が見られました。それでも怖さが残り、大人の陰に隠れる子もいます。怖いという感情もまた大切な経験。その中で守られながら向き合うことが、安心感の土台になります。

午後は園庭で「鬼の足あと探し」を行いました。赤・青・黄・緑の4チームに分かれ、乳児と幼児が一緒に足あとを探します。

幼児の子どもたちが「ここにあるよ」「これを探すんだよ」と自然に声をかけ、乳児の手を引く姿が見られました。

勝敗ももちろん盛り上がりましたが、それ以上に印象的だったのは、異年齢の中で育つ関わり合いです。

くるみ組同士の勝負では、大人の予想を超える集中力を見せ、制限時間内にすべての足あとを見つけてしまいました。子どもたちの観察力と判断力は、想像以上です。

活動が終わったあとも、足あと探しは戸外遊びの中で続いていました。行事が「やらされるもの」ではなく、子どもたちの遊びとして残っている証です。

節分は、鬼をやっつける日ではなく、春を迎える準備の日。

想像すること、怖さと向き合うこと、年上が年下を思いやること、仲間と力を合わせること。

さまざまな経験が重なり合う一日となりました。

恵方巻作り

2月3日の節分に合わせ、年長クローバー組では食育活動として「恵方巻作り」を行いました。

クッキング活動も3回目になり、活動の見通しが十分持てるようになりました。その中で食べるものを、準備から片付けまで自分たちの手で行う、そんな成長を感じる活動の様子をお伝えします。

■ 準備万端!「自分でできるよ」

活動は、自分の身の回りを整えてから始まります。

三角巾を1人でつけられるようになったり、エプロンを自分で結んだりと身づくろいも慣れた手つきでエプロン、マスク、三角巾を身に着けていきます。

■ クイズで知る、節分の伝統文化

全員が揃ったところで、まずは「節分クイズ」で大盛り上がり!

「節分の日に食べるものはなんだっけ?」

「どうやって食べるのが正解かな?」

 保育者の問いかけに、「恵方巻!」  「静かに食べるんだよね」と、自分が知っていることを誇らしげに教えてくれる子どもたち。クイズを通して、節分の由来や伝統文化への興味がより一層深まりました。

簀巻きの前に「具の量を少なめにね」、と給食の先生から作り方のアドバイス。

五感を使って、自分だけの恵方巻作り

いよいよ調理開始です。

 海苔の上にのせるご飯の量を「これぐらいかな?」と自分で調節をしたり、具材を丁寧に並べたりと、真剣に考えながら作っています。

一つの料理が出来上がるまでの工程を、一歩ずつ自分の力で進めていく貴重な体験となりました。

好きな具は多めにのせたいけど‥量との兼ね合いも真剣に吟味。

真剣な表情で、「手前からきゅっきゅっと」と教わったことを丁寧にやっていきます。

海苔の上にご飯を均一に敷くのはけっこう難しいね😅

手にくっついたりと苦戦中😆

 願いを込めて「静かに、いただきます」

完成した恵方巻を手に、今年の恵方である「南南東」を向いています。

 食べるときは「願い事を考えながら、静かに食べる」のルール。

普段は会話が飛び交う食事の時間ですが、この時はとても静かになりました。

 それぞれが心の中で願い事をしながら、一生懸命に頬張る姿がとても印象的でした。

「おいしい!」と完食した後は、お代わりをする子も続出!

 最後は手口を拭いて、食器を自分で片付けて「ごちそうさま」。

心もお腹も大満足の食育活動になりました。

今年の縁起の恵方は南南東です。

保育園からはちょうど駅の線路に向かった方向。

皆で「縁起の良い恵方に向かって」食べました。😉

2月3日(火)節分給食

鬼さんカレー、豆とブロッコリーコーンチーズ焼き、節分汁、寒天

今日の給食は全ての料理に大豆を使用しています。鬼さんカレーでは人参でつの、レーズンで目、海苔で口を飾りました。

節分汁は豚汁に大豆を入れています。別名魔除け汁とも言われています。

おやつは、恵方巻きロール、年長組さんは食育で恵方巻きを自分たちで作りました。

~クローバー組・自分だけのサンドイッチ作り~🥪🥪

年長クローバー組では、食育活動としておやつの「サンドイッチ作り」に取り組みました。
朝から「今日はサンドイッチだよね!」と楽しみにする声があちこちから聞こえ、活動への期待が自然と高まっていました。

エプロンや三角巾の身支度は、すべて自分たちで行います。
慣れた手つきの中にも、「自分たちで作る」という年長児らしい自覚と意欲が感じられました。

食べるものを作る、という責任

調理前には、「食材に直接触れるから、ばいきんがつかないようにしないとね」という声が子どもたちから上がり、いつも以上に丁寧な手洗いへとつながりました。
“食べるものを自分の手で作る”という体験が、衛生習慣を指示ではなく、自分事として捉えるきっかけになっています。

素材を知り、考えて組み合わせる

テーブルに並んだのは、ハム、チーズ、いちごジャム、マヨネーズ。
「ジャムは甘い匂いがする」「これはしょっぱいね」と、まずは素材そのものをじっくり観察します。

調理が始まると、子どもたちの表情は一気に真剣に。
「ハムとチーズが好き」「チーズとジャムを合わせたらどうなるかな」「全部のせてみよう」
素材の特徴や相性を考えながら、頭の中で試し、実際に形にしていく姿が見られました。

「ハム、チーズにはマヨネーズだよね~」と、たっぷりぬる子と「チーズの味だけでいい」と、ちょっとしかぬらない子も。みんな自分の好みがちゃんとありますね!(笑)

世界に一つのサンドイッチ

完成したサンドイッチを頬張ると、保育室には自然と笑顔が広がります。
「今まで食べた中で一番おいしい!」「甘じょっぱい!」と、自分の言葉で味を確かめ、伝え合う子どもたち。

材料を選び、手順を考え、心を込めて作ったからこそ、その味は特別だったようです。
満足そうに、そして大切そうに食べる姿がとても印象的でした。

むふっ。おいし~♡ 気持ちは顔に出ちゃうね😉

お互いに自分が作ったサンドウイッチの味自慢に話の花が咲いています(笑)順位はつかないけどね😉

サンドイッチ作りという体験を通して、食材への関心を深め、手順に沿って丁寧に進めることで達成感を積み重ねたクローバー組。
「作る・食べる・考える」がつながる、年長児らしい食育の時間となりました。

今年度最後のお話会を行いました📖

1月16日(金)、今年度最後のお話会を行いました。今回は、これまで参加してきたくるみ組に加え、初めてあんず組(2歳児)も一緒に参加しました。

この日を楽しみにしている様子は、朝から子どもたちの姿に表れていました。普段はなかなか部屋に入りたがらない子が、外遊びを切り上げて急いで戻ってくる姿もあり、お話会が子どもたちにとって「特別な時間」として育ってきていることを感じました。

季節と出会うお話

『おしょうがつのかみさま』

最初のお話は、お正月という季節に親しみながら、音やリズム、あいさつといった要素を通して物語に出会える『おしょうがつのかみさま』です。

次々に登場する動物たちを見て、「あ、うまだ!」「あれ、見たことある!」と声をあげる子どもたち。門松やしめ飾りに気づき、自分の生活の中の記憶と重ねながら物語を受け取っている様子がありました。

「あけましておめでとう!」と動物たちがあいさつをする場面では、あんず組さんは言葉の響きに反応して拍手が起こり(「誕生日おめでとう」?)、その拍手に思わず加わる子どもたちもいました。一方で、それが季節のあいさつだと理解し、拍手とは違うと感じ取っていた子どもたちもおり、同じ場面をそれぞれの発達や理解の深さで受け止めていることが伝わってきました。

お餅をつく場面では、「ぺったん えいほ!」という言葉のリズムに合わせて、子どもたちから自然と掛け声が生まれました。物語の中に“参加する”ような感覚で、音や言葉を楽しんでいる時間でした。

鏡餅から神様が現れ、動物たちがゆっくりとお正月を過ごす場面では、「たこあげしてる」「おせち、おばあちゃんちで食べた」「おとしだま、もらったよ」と、子どもたち自身の経験と重ね合わせながら、物語の世界を味わう姿が見られました。

物語を深く味わう

『ろくべいまってろよ』

続いて、4,5歳児に向けて、登場人物の気持ちや行動の意味を考えながら物語を味わってほしいというねらいで、絵本『ろくべいまってろよ』を人形を使ってお話ししました。

穴に落ちたろくべいを「ともだち」として助けようと力を合わせる場面では、子どもたちが息をのむように見入っていました。大人たちが「いぬ」としてろくべいを扱う場面では、「ろくべいは友達なのに、なんでだろう?」と考え込むような表情も見られ、出来事の意味や登場人物の思いを、自分なりに受け止めようとする姿が印象的でした。

特に年長の子どもたちは、物語の流れだけでなく、その奥にある意図や感情を、自分の経験と結びつけながら静かに考え続けているようでした。

お話会のあとに

お話会が終わったあとも、子どもたちの中で物語は生き続けていました。登場した動物のことを思い出しながら話す子がいたり、部屋に戻るとすぐに餅つきの場面を遊びとして再現する子がいたり、言葉の意味の違いに気づいて友だちとやりとりを重ねる姿もありました。また、子ども同士で絵本をもう一度開き、物語を振り返りながら、より深く理解しようとする姿も見られました。

同じお話に触れながらも、その受け取り方は年齢や一人ひとりの育ちによって異なります。その違いこそが、文学体験の豊かさだと感じています。

文学と出会う原体験として

私たちは、お話会を「知識を伝える場」ではなく、文学や芸術と静かに出会う体験として大切にしています。

聞くことを楽しみ、待つことを知り、特別な時間として見通しをもつこと。回数を重ねる中で、そうした力が子どもたちの中に、確かに育ってきました。

物語と出会ったその時間が、子どもたちの中で、これからもゆっくりと生き続けていくことを願っています。