♡表現発表会♡

12月16日(土)に表現発表会が行われました。

当日は、在園児の親御さんだけでなく、祖父母、きょうだいなど、家族の方々が大勢参加してくださいました。

本当にたくさんの人で、保育園の会場がお集まりいただいた人数には狭く、乳幼児の家族入れ替えという形にさせていただき、特に乳児の保護者の方々は幼児の発表を見ることが

かなわなかったことがとても残念で申し訳ありませんでした。

それでも、お忙しい中、子どもたちのために多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。

今年の表現発表会は、0歳児から5歳児までのすべての子どもが日ごろ様々な遊びや活動をして行く中で、どんなことを経験しながら成長していっているのかという経過を保護者の皆様と共有したいと考えていました。

特に幼児クラスの子どもたちは、日ごろ保育園でやっていることや身につけたことを親御さんや家族の人に見てもらえる!という特別な体験を、ワクワクとドキドキが混ざった大きな期待感をもって迎えた日でした。

前述したように、本当にたくさんの人が集まってくださったので、子どもたちには遥か想像を超える景色となった会場の雰囲気に圧倒され、いつものように「表現」できなかった子もいましたが、保育の経過の中では、そうしたことも含めて個々の子どもにとって貴重な体験になったと思います。

改めて、各クラスの活動の経過と共に表現発表会の様子をお伝えしたいと思います。

いちご🍓りんご🍎組 詩・岸辺に2匹のうさぎ

まず最初は、いつもジェスチャーを変えながら楽しんでいる「幸せなら手をたたこう」の歌を、保護者の方や会場の皆で歌ってにぎやかに始まりました。

小さな子には、「手をたたこう」「頭さわろう」という簡単なジェスチャーも、言葉と行為を同時に理解、想起して連動した行為にすることも難しいのです。

でも、軽快なリズムにのりながら、大好きな保育者の模倣をして、歌に合わせてとっても上手にジェスチャーができるようになりました。お母さんやお父さんに抱っこされながら笑顔で大きなジェスチャーをしている姿が見られました。「できるよ!」と、とっても得意そうなお顔が可愛かったです。💛

そして、メインの発表は、詩・「岸辺に2匹のうさぎ」。詩のうさぎになりきって表現しました。

いちご・りんご組の活動では、まず「詩」の内容をイメージしやすくするために絵本を作りました。

子どもたちが思い思いに絵本を自由に見ることで、うさぎがぴょんぴょん跳ねる姿や穴を覗き込む姿などを、小さいながら理解していき、

うさぎになりきってパフォーマンスする遊びがとっても楽しく繰り返されていました。

本番は、人の多さに緊張して前に出ることができなかった子も、普段はみんながそれぞれのイメージを表現して楽しんでいた姿をご家族の皆さんにVTRでご覧いただき、いちご・りんご組らしい良い表現発表になったと思います。

あんず💕ハート組 ダンス・黒猫のタンゴ

日ごろの活動では、ハート組の子どもがよいモデルになり、あんず組の子どもも真似をしながら一緒に踊ることを楽しんできました。

それぞれが思う猫をイメージのままに表現しながら「○○ちゃんのネコ、かわいいね!」などお互いを可愛がりながら、ノリノリで。(笑)

普段から、自分のネコ表現を「ねえ、こんなネコだよ!」など、クラスの大人に見せてはモチベーションを高める姿そのままが舞台上の表現になっていて、ステージの横にいた保育者の方を向いてのパフォーマンスになってしまいました。😢 

事前に「パパ、ママはあっちで見ているからね。いつものように見せてあげようね」の言葉そのままの受け止めでした。(苦笑)

そこは大人の居る位置などに配慮が足りなかったな~と、子どもやご家族の皆様に申し訳なく思い、演出的にはちょっと残念なところでした。

ですが、あれだけたくさんの人を前にしても、堂々と舞台に立ち、キュートな黒猫になりきっていたあんず組・ハート組の子どもたちのたくましい成長がまぶしいダンスでした。

ハート💛ダイヤ組 体操ダンス じゃんぐるぐるぐる

ハート組の子どもたちは、今動いて表現することが大好きです。活発に身体を動かす運動遊びになるダンスは、最初から皆ノリノリで活動に参加していました。

当日もはりきって踊る姿は、振りを覚えてしっかり体操ダンスの構成まで理解しているのだな~と成長を感じる姿でした。

いつもはセンターで踊っていても、人の多さに圧倒されて本領発揮できずにいた子もいましたが、当日に至るまでの間に友達と一緒に同じことをやる楽しさは十分に経験できたように思います。

ダイヤ組さんは、年齢的に今が一番シャイな時期なので、振りによっては「おしり振るのはカッコ悪いよ」なんて体操ダンスの振りを選り好みしていましたが、当日はむしろ観客が多いことに俄然やる気が向上した子がいたり、普段はモチベーション高く活動に参加しているのに、恥ずかしがって前には出てこなかった子など、4歳児ならではのプライドの表現も様々でした。活動の経過とともにまだ幼いと思っていた子どもたちが、いつの間にか「誇り高き4歳児」へと情緒的な発達を迎えていたことが活動の経過や当日の姿の振る舞いや態度にも現れていて、何だか嬉しいなと感じる姿でした。

クローバー🍀組 英語版 大きなかぶ

今回は、異文化交流の課業で英語に親しんでいる成果をお父さん、お母さんにも見てもらおう!と、おなじみの「大きなかぶ」のお話しを英語で表現してみることにしました。

保育者が提案すると、元気いっぱい「やりたーい!」とはりきっていました。

まずはお話しの世界を体感しようと、英語のセリフに入る前に日本語でお話しを演じてみました。

やっぱりこのお話しの楽しいところは「うんとこしょ、どっこいしょ!」と声を合わせてかぶを抜くところです。人の後ろに次々につながっていくことも子どもたちは楽しいようで、やる気満々で活動していました。

ですが、この「うんとこしょ、どっこいしょ」の掛け声は皆で引っ張る時には絶妙のリズムを生み出すとっても優れた日本語なので、英語でどう言えばリズムができるのか?と考えて、

「one,two,three,pull!」にしました。

英語の表現を通じて、母国語の特徴や良さを改めて知ることができたことは大人にとっても良い体験でした。

そうして試行錯誤を繰り返しながら、全体でのリズムと個々の登場の仕方やセリフを子どもたちと作り上げていきました。

でも、いざ英語のセリフでやってみようという段になると・・・、やっぱりちょっと自信がなくて一人一人のセリフの声が小さくなってしまいました。

「大丈夫、あってるよ。上手に言えているよ」と保育者や講師の花江先生にも励まされ、だんだんと一人で英語のセリフを言うことにも自信が持ててきました。

前日は、そうした成果が十分発揮され大きな声が出るように、劇団の練習のさながら「あめんぼあかいなあいうえお」なんて、発声練習までしてみました。(笑)

そんなクローバーさんの様子を興味深そうに見ていたダイヤさんにも小さな出番を作りました。

なかなか抜けないかぶを、今、ダイヤさんがはまっている虫になってもらい、かぶを抜くのを手伝ってもらうことにしたのです。

ダイヤさんは英語への意識より、自分が何虫か、ということが重要なようで、「かまきりさ~ん」「ありさ~ん」「だんごむしさ~ん」と呼ばれるのを、活動中も今か今かと待っているという、こちらも4歳らしい可愛い姿を見せていました。

今回の表現活動を通じて、子どもたちは英語という母国語とは違う言語に、より親しみを持てたように思います。

そして、緊張しながらも人前で自分の役を果たしたことが大きな自信になって、それぞれの子どもの力になっているなと実感できたことを嬉しく思います。

そして、最後にトナカイやスノーマンまで手伝いに来てくれたという展開で、こちらも音楽課業で歌っている「あわてんぼうのサンタクロース」を講師の西澤先生のギターを伴奏に披露して、元気な発表を終えました。3番までの歌詞をしっかり覚えていたのには、ダイヤさんの成長がとても見られた場面でした。

やりきったみんなの笑顔がちょっとほっとしたような表情だったのが印象的でしたね。

Encourage楽団♬

今年もEncourage楽団として、職員が楽器演奏をしました。

子どもたちと共に、保育者も表現活動を学びながら専門性を高めよう!と、志は高く、年間を通して定期的に西澤先生に音楽研修を受けています。

揃っての練習時間が限られている中、完成度はままならないのですが毎年チャレンジ精神で臨んでいます。(笑)

今年の曲は、皆さまおなじみのワムのLast Christmasと最近のポップス曲、Mrs,GreenAppleのダンスホールを演奏しました。

年長児の子どもたちも、これから卒園にむけ、また小学校に行ってからも活動や学習として経験していくであろう楽器への取り組みに、少しでもイメージ作り、モチベーションアップになるように、音楽講師の西澤先生に力をお借りして練習しました。

複数の楽器で音を合わせるには、休符を意識して演奏できないとバラバラ感がでるので、アップテンポな曲は特に難しかったのですが、 当日はなんとか最後まで演奏できた??感じでしょうか。

出来は上々とは言えないようですが、子どもたちの演奏を聴く真剣なまなざしをみて、頑張って練習して良かったなと感じました。

給食スタッフより💛

ささやかですが、子どもたちが大好きなクッキーをプレゼントすることにしました。

先日、年長さんが食育活動で作ったクッキーと同じレシピで作ったものです。

レシピは、当日お配りしたプログラムにも載せていますので、ぜひご家庭でもお子さんと一緒に作ってみてください。

保育園ではアレルギー食の対応も行っていますので、クッキーも乳製品が摂れない子どもたち用に材料を変えて、でも同じ形で楽しめるように工夫しています。

右側の写真が乳、小麦、卵を除去したクッキーです。 みんなが美味しく、楽しく、安全にそれぞれの形態にあった食事をしてほしいと考え、このプレゼントも給食スタッフが心を込めて手作りました。

装飾🍃

表現活動のもう1つとして、製作活動もたくさんしてきました。子どもたちが年齢に適した素材を、自由に試しながら思い思いに作ってきたものを作品にして飾りました。

あんず、ハート組は折り紙とシールで作ったツリーを壁面にし、ダイヤ・クローバー組は様々な素材の紙やリボン、布などを組み合わせてリースを作りました。

中央のツリーとプレゼント包みの山は、大人の願いと思いが詰まったプレゼントを表現しました。

クッキー作りをしました♡

12月8日(金)くるみ組年長さんがクッキー作りを行いました。

コロナウイルスや感染症の影響で子ども達の食育実習はゴム手袋をはめて活動していましたが、本当は手の感触で色々なことを感じ取ってほしいと思っていました。

今回のクッキー作りでは手洗い、消毒を行うこと、きちんと火を通すこと、それぞれ自分が作ったクッキーを自分自身で食べることで手袋無しでの食育実習としました。

先ずは身支度を行います。

エプロン、マスク、三角巾を身につけます。

身支度が終わった人から手洗いを行い、席に着席します。

何度か食育実習を重ねた年長さんは流石!スムーズです。

さて、準備ができたらいよいよクッキーの作り方が説明されます。皆、まなざしが真剣。(笑)

材料を配る前に、まずクイズ。

「クッキーは何で出来ているかわかりますか?」と尋ねられた子ども達は、様々な食材を答えてくれました。

「牛乳?」「卵?」「小麦粉?」、おっ!けっこう知っていました。

「クッキーって甘い?なんでかな」の問いに「砂糖~」の声が子ども達から上がり、甘さの元の材料もちゃんと知っていまました。

さて、クッキーの材料は何でしょうか?

バター…100g(室温にもどす)

砂糖…60g

小麦粉…160g

なんとたった3つの材料でクッキーは出来ています。

作り方は?

  1. バターは砂糖を入れて白っぽくなるまでよくすりまぜます。
  2. 小麦粉を入れてさっくりと混ぜます。

粉っぽさが無くなったラップに包み、冷蔵庫で30分から1時間寝かせます。

3.めん棒でのばして型抜きをします。

 (今回は型抜きクッキーではなく、白(プレーン生地)緑(抹茶生地)茶色(ココア生地)の3色を作り思い思いの形を自分の手で作ってもらいました。)

4.180℃に温めたオーブンで8分ほど焼いて出来上がりです。

みんなで美味しいクッキーを作るため、きちんと作り方の手順を聞いています。

いよいよ材料が子ども達のテーブルに運ばれてきました。

今回は小麦粉を秤で計量してもらいます。

大人が、予め秤の160gの目盛りに印をつけておいたので、それを目安に分量を量ります。

秤の上にボールを置いて目盛りを0に合わせ(ボールの重さを引くためです)ボールの中に小麦粉をお玉で

掬って160gの目盛りまで入れます。

目安に忠実なまじめさが可愛いのですが、慎重に慎重に少しずつ入れる子が多くなかなか目盛りが動きません。

子どもたち自身も少し焦れてきたようで、入れていくうちに「このぐらい入れても大丈夫?」と互いに判断した

様で、だんだんと大胆に入れるようになり、とうとう160gの目盛りに近づくと、また少しずつに。(笑)

そんな子どもならではの計量が無事終わり、どの班も完璧に160gの小麦粉を計ることが出来ました。(拍手!)

将来、学校の理科の実験や家庭科でも、この経験を思い出してほしいな。

子ども達は経験から学び、習得していることがわかる嬉しい出来事でした。

次は、慎重に、正確に量った材料を他の材料と混ぜ合わせる工程です。

まず、ボールにバターと砂糖を入れて木べらでよく混ぜてクリーム状にしていきます。

最初は材料が固いので、なかなかクリームのような状態になるのは難しく、班のみんなで協力しながら交代で混

ぜていきます。これは大人でもけっこう大変なところ。

やっとバターと砂糖が白っぽいクリームになったら先ほど計量した小麦粉を混ぜ、粉っぽさがなくなったらひと

まとめにして冷蔵庫で寝かせます。クッキーのお昼寝の時間です。

みんなは、その間、給食を食べて、休息のお昼寝をして、午後の活動に備えます。

待ち遠しいけれど、まずは腹ごしらえ!(笑)

お昼寝から起きた年長さんは再びエプロン、マスク、三角巾、手洗いの身支度を整えていよいよクライマックスのクッキーの成形作業です。

クッキングシートに各々名前を書いてそれぞれの席に置きました。

白(プレーン生地)緑(抹茶生地)茶色(ココア生地)の3色を使い自分達の作りたい形のクッキーを表現していきます。ここは子どもたちにとって、とても重要なところ。

何を作ったらいいのか考えている子

生地をこねて感触からイメージを試みる子。

型抜きクッキーはお家でも作ったことがある子もいるみたいですが、自由に形を作ってごらんと言ってもどの様にしたらいいのかわからない子ども達が大半で、ちょっと戸惑いも見せていました。

でも、大人も一緒に作り始めると、「その形、どうやって作るの?」「同じの作ってみたい」「色は混ぜてもいいの?」と質問が飛び交い、割と自由に整形してもクッキーはできるんだと安心して、成形作業が加速していきました。

そうなったら子ども達の想像力に任せて、最後のポイント、「分厚いままだとクッキーの中が焼けないから少し平たくしてね。」とお願いするだけです。

結果は?

最初は、「ココア生地いらない」「抹茶生地は好きじゃないからいらない」と言っていた子どももいましたが、全員が3色を器用に使いこなして様々な形のクッキーを作り上げていました。

成形が出来上がった子どもの生地から焼いていくので、焼き上がりまで多少時間がかかりますが、みんな自分のクッキーが焼きあがるまでおしゃべりしながら楽しみに待っていました。

出来上がったクッキーは少し遅めのおやつになりましたが、自分達で生地から作りあげたクッキーはとても美味しかったようです。皆、ピカピカの笑顔で自分のクッキーを自慢しながら平らげました。

食べるという行為は生きていく上でとても大切なことです。

そして、少しの工夫でわくわくや楽しみも作り出すことが出来ます。

子ども達がただ食べるだけではなく、楽しみや喜びを食事の中から見つけ出し、豊かに生活していけるようになってほしいと願っています。

上記のレシピで、ぜひお家でもお子さんと一緒にクッキー作りにトライしてみてくださいね。

食育懇談会を行いました

11月17日(金)食育懇談会を行いました。

 今回のテーマは「子どもの発達における大人の援助」です。

保育園での毎日の食事で行っていること、配慮していることを保護者の皆様に知っていただき、給食を作っている給食職員、直接食べさせる保育士が食事面で子どもの発達にどのように気を配りながら食事の援助をしているかについてお話させていただきました。

 今年は、5年ごとに改訂される厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」の食塩の目標量が子どもを含めて0.5gずつ引き下げられたことにより、保育園でも給食づくりにおいて、これまで以上に塩分量を意識するようになりました。

大人は、「なんとなく塩分の摂りすぎはよくないよね。」「成人病になるらしい。」と塩分の摂りすぎが身体に良くないであろうことは、漠然と知ってはいますがでは、実際に1日の中でどれほど気を付けているか?と考えると、皆さんどうでしょうか?

まして子どもの塩分量については、保育園の給食も含めてはどれだけ塩分をとっているのか?と、毎日の食事で注意深く・・とは、なかなか意識しきれないですよね。

そこで今回の懇談会の機会に、「これから育っていく子ども達を成人病予備軍にさせないために」適切な「塩分量」を知識としても知れるように、クローズアップして一緒に考えたいと思いました。

先ず1日の塩分量を見ていただきました。

1~2歳の塩分目標量は3gです。

3~5歳の塩分目標量は3.5gです。

豆知識として

塩一つまみとはどのくらいでしょう?

指3本でつまんだ量で0.9gです。

塩少々は?

指2本でつまんだ量で0.5gだそうです。

1日の塩分量と簡単な塩の測り方がわかったところで、身近な食材の塩分量について〇×クイズを行いました。

皆さんを惑わしたクイズは食パン6枚切りの塩分量です。

食パンはバターやジャム、ハムやベーコンといったものと一緒に食べることが多いので食パンそのものの塩分を感じることはないかと思いますが、意外と多くて0.7gあります。

お菓子ののポテトチップスうすしお味1袋の塩分量が0.8gなのでほぼ同じ塩分量です。

パンのように、混ぜ込んである塩は感じにくいですが、菓子類など、舌に直接触れる塩は塩味を感じやすいですよね。

身近な食材の塩分量がわかったところで、保育園で使う塩分量を知っていただきました。

例えば朝ご飯にコンビニの鮭おにぎりを食べたら?

お昼ご飯は保育園で食べて、家ではどれくらいの塩が使えるでしょうか?

お昼にマクドナルドでハッピーセットを食べたらどのくらい塩分を摂ったかな?

朝ご飯とおやつ、夕飯は何を食べましたか?

忙しい毎日、ついつい味覚の満足を得ようと、塩分、糖分が適正量を超えてしまうのはみんな同じだと思います。

 だからこそ、耳の痛い話しだとは思いますが、お昼ご飯に塩分が濃いものを食べ過ぎてしまったので、おやつは素材の味を楽しめる、果物や焼き芋にしようかな?と思えるようになるだけで将来の健康状態が変わってくるのかな?と思っています。

 また、たくさん塩を使わなくても素材の旨味を活かして調理するなど、保育園でしている工夫の1例として、御出汁の味見をしていただきました。

味噌汁、煮物などは、この御出汁が少ない塩分でも十分に美味しくしてくれます。

その後、各クラスでの食事の様子や、意識的に取り組んでいることなどを担任がお話し指せて頂くとともに、その実際の食事の様子をVTRで見ていただきながら、今日のおやつ、わらび餅と麦茶をご参加いただいた保護者の皆様にも食べていただきました。

作り方は簡単。

お水と片栗粉を少しずつ混ぜながら火にかけぐるぐるかき混ぜると、とろとろの粘りが出て固まり、お餅風になりますので、適量にちぎってきな粉や黒蜜をまぶして出来上がりです。

「それでできるの?」という驚きの声と、「美味しい!子どもと一緒に作ってみよう!」という皆様の反応が、おやつづくりにも大いに励みになりました。

ご紹介できて良かったです。

短い時間でしたが保護者の方に給食のことを知っていただく良い機会となり嬉しく思います。

お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。

「給食の台湾チャーハン美味しいから、お家でも作って!」

「キャラメルラスク作って!」

などなど、子どもの保育園での人気メニューのリクエストに「作り方わからないから、できないよ~」と、嬉しくもおっしゃってくださった方が多数いらしたので、レシピを差し上げました。

レシピなど、ご希望の方は担任の先生を通じてもお声掛けください。

どんな時も!

特別保育期間が⻑くなっています。 新型コロナウイルスの感染リスクの減少に向け、在宅で過ごしている子どもたち、そして保護者の皆様、 ご協力ありがとうございます。

保育園では、社会情勢的に仕事を余儀なくされているご家庭のお子さんを対象に、特別保育という枠組みで全クラス合同の保育を続けております。

けして万全とはいえない保育環境の中ですが、乳児担当者、幼児担当者の保育士が通常とは違う中でも、それが子どもにとっては「良い経験」となるように、しっかり保育の予測と準備をし、連携して毎日の生活を送っています。

異年齢とは言っても、近い発達幅の子どもたちにとっては、生活の見通しがもてれば、それはそれで 「いつもとは違う生活、友だち」という世界を楽しんでいる様子です。

私たち保育者は、子どもにとってどんな時間、経験にしていくことができるか?を考えながら保育活動を進めています。

こうした時こそ、保育園が養護、教育の指針としている「環境による保育」を十分に展開することが求められているとも思います。

子どもにとって環境は学習の宝庫だと言われていますが、いろいろな環境を与えさえすれば子どもは自動的に何かを学び吸収するということでもないですね。ある環境に対して、子どもが自動的に関わるとも限りません。

むしろ、子どもが環境に働きかけるというより、環境から働きかけられることによって、行為を誘い出され、興味を誘発されるから遊び、経験し、学びになっていくという関係が生まれるのでしょう。

だとすると、良い保育者は「子どもの興味を誘う魅力的な環境をつくり、子どもが自ら遊びや活動に向かう動機を生み出す」ことに意識を向けられるということになりますか。

環境づくりの1つとして、実は 3 月から園庭の畑でいくつかの野菜の栽培を始めていました。

保育としては、食育という観点も含めて子どもが栽培、収穫、調理という工程を体験することから「命 の育ちと食」ということを感じる体験ができるように。

また、植物の育ちを観察し、触れていくことで何か発見し、「面白いな」「不思議だな」という好奇心、 心が動く体験になるように。

さらに、収穫は「旬」をあらわすことでもありますから、旬の食材に触れ、季節や自然を感じ、知る機会になることで、日常にある「食」に関心が高まることを願って。

さて、栽培している野菜の1つ、さやえんどうが立派に育ち「旬」を迎えました。

本当はみんなで収穫したかったけど、そこは自然物。成⻑は待っていてはくれないので、登園している子どもたちが代表して収穫に勤しみました。

さやえんどうはとても豊作で(いつもきめ細かくお手入れしてくれる先生の思いもあり)、たくさん収穫してもまた次の日にはいっぱい!!という現象! 子どもたちにとってその現象は、毎日の驚きと不思議にあふれていました。

収穫を楽しみながら、子どもたちの気づきや関心ごとは様々です。

さやえんどうをいくつ収穫するか?という量には全くこだわらず、「なぜに太っちょのとやせっちょがこんなに違うのか?」ということに関心を持ち、集中して太ったものを探す子。

葉っぱの裏の方に目立たないけど隠れて実っていることが不思議で、「裏を探す」ことに専念している子。⻑さ、大きさの種類に関心があり、いろいろなサイズを探す子。

目の付け所は実に様々ですが、さやえんどうの観察はみんな真剣そのもので、収穫する表情は笑顔というより、農学博士みたいな表情です。(笑)

現在のような、条件が制限され活動幅が限られた中でも、子どもの成⻑は日々更新されていくことを大人の私たちはしっかり考えて、共に大事な 1 日を過ごしていきたいと思っています。

収穫して持ち帰ったさやえんどうは、お家でいろいろな料理になって食されたようです。

子どもからは、「おみそ汁にいれた!」「卵と焼いた!」「お芋と煮た!」と食したメニューがたくさんでてきました。

きっと、さやえんどうも喜んでいるね!

また、いつもとは違うことに異年齢での幅が大きいなりに、乳児も幼児もよく関わりながら遊ぶ姿が見られています。

生活の時間軸が、担当の大人によって丁寧に見通しができていることで、それぞれにストレスのない生活時間が保障され、遊具、空間が整えられていることで、自然に受け止め合って生活していることが できているのだなと嬉しく思います。

そんな1コマも。

新型コロナウイルス感染拡大も、少しずつ収束はしてきているようです。

まだまだ油断はできませんが、こうした時でも子どもたちの毎日が有意味なものであるように、できる工夫をしながら安全に豊かに過ごしていきたいと思います。

皆様、お疲れの頃だと思いますが、ご自愛しつつ、少しでも充実した毎日をお過ごしください。 早く元気に登園していただけることを職員一同で願っております。

キッズエンカレッジ
園長 日下部 樹江

子どもは自然におぼえるか?— 乳幼児期の学習と遊戯性

Series Children's Development
シリーズ 子どもたちの発達

子どもは自然におぼえるか?乳幼児期の学習と遊戯性

 大人は、知識や微細な行為については、「教えなければ身に付かない!」と、子どもに「学習」させる必要性を強く感じていて、乳幼児期の早くからそれらを身につけるための練習をしようとします。

 しかし、粗大な運動となると「自然に身につくもの」と思い込んでいる人が多いのではないか?と思われます。

 人間が、人間として成長していく過程で、自然に覚えるという感覚もありますが、実はそれらは苦痛なく練習していた結果です。

 無意識とは言えませんが、少なくとも「練習した」という意識ではなく、楽しく興じていたという遊びであったことで、少し困難なことも挑戦し、繰り返す喜びにしていたので、気が付いたら身についていたというのが正しいでしょうか。ちょうどゲームを攻略することに夢中になるように。

 大人自身も、これまで遊びながら覚えたことだから、「教えてもらった」(学習して身に付いた)という記憶になっていないだけなのだと思います。

 遊びで子どもが育つということの中には、例えば体の動かし方そのものを習得していく粗大な運動(歩く、走る、ジャンプするなど)も、ただ自然に成長してきただけでなく、大きな発達的な意味を含んでいるのです。

 赤ちゃんが歩き始めの頃、「あんよは上手」と、励まされて懸命に歩いたように、子どもは大人の励ましと笑顔によって、まず「上手に歩きたい」という自発的な意思をもち、自分の体の様々な機能と動きを練習し始めます。

 どんな年齢でも、何かを身につけさせようとする時に、子ども自身が意思をもち、目的に向かうことと、大人がそれに呼応して、その姿を励ますことが大事です。

 最近、怪我を怖れて「安全」な遊びに意図的に誘うような大人もたくさんいるようですが、その子自身の今必要な能力を引き出し、伸ばしていくには、安全確認をしながら、様々な冒険を繰り返し自分のイメージと体の動きを一致させることが大切です。

 これは、当たり前に立ち、歩き、走り、というような粗大運動の発達を例に示していますが、難しい課題こそ面白く遊戯性に富んだものであることが、乳幼児期に必要な学習の仕方だといえます。

 保育園でも、運動的なこと、知的なこと、表現性など、どの子も苦手意識にならないようにいかに楽しく、その活動にチャレンジしていけるかを保育者も考えながら日々の遊びを通じて関わっています。

 個々の子どもが、どんな時に、どんなものに興味を持ち、どんな行為をしているか?を、私たち大人も良く観察し、たくさん一緒に遊ぶ中で、基本となる様々な発達課題も楽しく学んでいけるように大人は意識したいですね。

園長 日下部樹江 

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