避難訓練

11月22日(金)大地震が起きたという想定で避難訓練を行いました。

10時45分。副園長先生の「地震です。大きな地震が来ました。揺れが収まるまで身を守って、収まったら園庭に避難してください!!」というメガホンでの声を合図に避難訓練が始まりました。

これまでも何度か訓練を行っているので、子ども達もすぐに何をすればよいのか理解していて、園庭にいるくるみ組の子ども達はすぐに担任の先生のところに集まり、大人の指示を。待つ体勢になります。

砂場にいたあんず組の子ども達も、急な状況の変化についていけず “???” と固まってしまう子もいましたが、すぐに先生や友だちと手をつないで園庭に移動していました。

前庭にいたいちご・りんご組の子ども達は、数人ずつに分かれて避難します。

避難が終わったクラスの先生や給食の先生も手伝って、前回の訓練よりも素早く園庭まで移動できました。

びっくりしたり戸惑ったりして泣いてしまう子も何人かいましたが、園庭につく頃には落ち着いていて、訓練そっちのけで電車に釘付けになっていました(笑)。

子ども達も訓練に慣れて素早く行動していましたが、今回は先生たちの連携が習慣化されてきた成果がみられました。                   自分のクラスの子ども達の安全を確保したら、「まだ避難できていないクラスの手伝いに行く。」その決まった動きが身についてきたことで、もしもの時が来ても何とか子ども達を全員無事に避難させることができるのでは、と感じさせてくれる動きでした。

全員が園庭に避難し人数報告が済んだところで、園長先生から「泣いたり騒いだりしないで、素早く避難できてよかったね」というお話があり、話を聞きながら「うん、うん」とバッチリだったでしょ、と言いたげな子がたくさんいました。

そして、いっつものように副園長先生から「お・か・し・も」のお話がありました。避難訓練の度に確認している合言葉ですが、みんなわかるかな?

答えは「お 押さない か 駆けない し 喋らない も 戻らない」です。

「お、は何のことかな?」と子ども達に聞いてみると、年少さんが無邪気に「お菓子も持っていく!」と答える横で、年長さんが冷静に「おさない、だよね」などと的確に答えていました。さすが、避難訓練のベテラン!バッチリ覚えていました。

いつどこで、どんな災害が起きるかわかりません。

もしもの時に無事に身を守れるように、どんな場面でも子ども達の安全を確保できるように、訓練の時だけでなく、日ごろから保育者同士で想定したり考えたりし合うことが必要だと改めて感じました。

この日は、保育園の消化装置や避難経路が十分機能できる状態かを点検する防災設備点検も行われました。

消火器や火災報知器、避難滑り台の状態など園内の設備をくまなく点検してもらいました。

点検結果は問題ないとのことで、一安心。

でも、これらを使う日が来ないことも願っています。

食育懇談会🥄

 11月16日(金)に食育懇談会が行われ、17名の保護者の方が参加してくださいました。

今回のテーマは「食事における発達段階と子どもに育てたいこと」です。

「食育」といっても、離乳食を食べている0歳の子と、自立して自分で食べることができる段階になった子とでは、子どもに必要な援助が違うため、大人の関りや援助する内容も変わります。

その発達段階の違いをふまえて、保育園での食事を保育者や調理を担う給食室がどのように考えているのか、具体的な実践をどのようにしているのかをお伝えできるように企画しました。

 はじめに、栄養士の高田先生より給食室が安全でおいしい給食を提供するために、日頃から取り組んでいることについてお話させていただきました。

子ども達に様々な食材や料理を知ってもらいたいので、季節に応じて旬の食材を取り入れたメニューを考えていること、1か月の中で2週間ごとに同じ献立を出すことで、食べにくかったものは調理法や切り方を変え、工夫を加えた修正をすることで、より子ども達がおいしく食べられるように配慮していることなどが話されました。

 具体的には、「子どもがどのように食べているか」、という実態を知るために、給食アンケートが常時用意され、保育者がその日の子どもの食べ方や保育者自身が食べた感想を記入し、給食室と保育士者が内容、調理法の共有をして、その献立が子どもにとってどうだったのかを把握するようにしているということが伝えられました。

また保護者の方へは、給食たよりの中でおすすめメニューを紹介したり、ホームページ内のブログで給食の写真をご覧いただけるようにしながら、保育園の給食について知ってもらえるような取り組みをしているという話がありました。

乳児期は育児担当制を取り入れているため、担当者がその子が自分で行為したい欲求を尊重しながらも、その子が必要な量を気持ちよく食べられるように、その子の機能的な様子やペースを見極めながら援助するようにしています。

1歳半過ぎる時期から食べ物の「好き嫌い」が出始めるなども多いですが、味覚が育ち、味の違いを感じられるようになってきて自分の好みが理解できるという成長の証でもあるため、どのクラスでも「少し食べてみる?」と勧めながら、自分自身で「食べる、食べない」ということを子ども自身が決められるよう援助しています。

 2歳児あんず組では、「食具(スプーン)を使って自分で食べること」「苦手なものも一口は試してみようとすること」の二つを大きな目標として食事の援助をしているということで、多少こぼしながらも「自分で食べる意欲」を尊重する関わりを心がけているという話がされました。                

 保育者は「苦手なものも食べてみよう」と勧めながら、子どもが自分で決めることを大事にし、それと同時にもしその時に食べられなくても、大人や友だちの感想を聞いたり絵本を通して食材や味に興味を持てるような働きかけを食事の場面以外にもしているなど、具体的な育児内容をお伝えさせていただきました。

くるみ組(ハート)では、自己行為が安定し、保育者の介助をほぼ必要とせずに食事ができるようになり、子ども同士が会話をしながら、皆で食べることを楽しんで食事をする姿に、子どもたちの成長を感じているという紹介がありました。

 さらに、遊びの中で野菜や果物のカードで遊んだり、会話の中で食べ物の話をしたりするなど、食に対する関心も強くなりつつある姿が紹介されました。

 くるみ組(ダイヤ・クローバー)では、これまでの食事の経験を踏まえ、自分の好みの味付けや食べ方を子ども自身が認識してきているので、保育園では食べる量を自分で決められるように大人が一人ひとりと食べたい量や食べられる量を確認しながら配膳をしていること。また、子どもが自分でできることが増え、セルフサービスで食事をしていることが紹介されました。                            

 個々の子どもの社会性も広がり、食べることと他者と関わる社交性がリンクしてきた時期なので、子どもたちも食べながらのコミュニケーションの場面がとても楽しい時間になっているので、会話をすることと食べることの2つの行為のバランスを調整して食べることを意識できるように、保育者も関わるようにしていることなどが話されました。

汁物に調理する前の、出汁を試飲していただきました。

皆さん「美味しい!」との声。

レシピもお配りしたので、ぜひご家庭でもやってみてくださいね。

VTRを見ながら、出汁の試飲もしてもらいました。

 給食では毎日出汁を取ることにより、うまみがたくさんあるため塩分を少なめにしてもおいしい汁物ができること、子ども達も好んで飲む子が多いことなどをお伝えしながら試飲して頂きました。味をつけていなくてもおいしいと、どの方もあっという間に飲み干されていました。

 このように保育者からの説明を聞いたり、VTRで子ども達の食事の様子を見てもらったことを元に懇談が行われ、皆さん積極的にご感想や家庭での様子などをお話ししてくださり、保育園での食事場面にも具体的な質問もしていただきました。

保護者の方からは、「乳児クラスでタオルを使っている理由や食事をするうえで適切な机の高さは?」など、お家でのお子さんの姿に対しての援助や対応の仕方などを含め、様々なことがお話しされました。

 担任からも「園ではどう援助しているか、その子がどんな姿か」ということや、「子どもの現状の発達に対して大人がどのように見ていくか」などの具体的な見極めポイントについても園長からお話をさせていただきました。

 今回の懇談会では、園での様子とお家での姿を共有しながら “こどもにとっての食事” ということを知り、考える機会にできたのではないかと思います。

 ご参加くださった保護者の皆様、ありがとうございました。

内科検診🩺

10月31日(木)に今年度2回目の内科検診が行われました。

前回と同じ、園医の平野先生が診てくださいました。

まず始めは、いちご・りんご組から。

“だれか、しらないひとがきたぞ”といぶかしげに見ている子ども達。自分の番が来るまでは遠くで様子を見ている子が部屋のあちこちにいました。

いざ自分の番になると大泣きしている子もいましたが、終わってしまえば余裕も出てきて、他の子が“もしもし”されるのを最前列で観察している姿が多くみられました。

次はあんず組。普段から病院ごっこをよくしていることもあり、本物のお医者さんのお仕事ぶりを近くに行って“お勉強”していました(笑)。

もちろん、自分の番が来ても大丈夫。お医者さんにお腹や背中をしっかり見せて受診していました。

最後はくるみ組。くるみ組は事務所に移動して検診を受けます。

ハートさんは前回まで保育室に先生が来てくれての受診だったので、「ちゅうしゃするみたいだよ」などという噂話が子ども達の中に出回っていたこともあったためか、事務所に入ってくるときは少し緊張気味な子もいました。

でも始まってしまえば、先生の話を聞きながら落ち着いて診てもらっていました。

 ダイヤ・クローバーの子ども達はもう見通しもあり、何をするかもわかっているので“いつものでしょ”という感じで、準備をする時も受診するときも余裕です(笑)

「お腹中の音ってどんなかなあ」と、平野先生の聴診器には興味津々でした。

その後、お部屋にあるお医者さんの道具を使って、早速お医者さんごっこが展開されていましたよ。

大きな描画🎨🖼️

10月23日(水)、3歳児ハート組の子どもたちは、今年度初めての描画活動を行いました。自由画としては2歳児の頃から個別に経験してきましたが、本格的に取り組むのは初めて。

以前から4,5歳児クラスの活動を見ていたことで、憧れもあり、とても楽しみにしていたました。

おやつを食べたあと、いよいよ活動がスタート。

用意された大きな白い紙に目がキラキラ🌟 

描いたもののイメージを大人や子ども達同士でも共有してほしいというねらいを持っていたので、スペードの部屋でゆっくり活動できるように、机をつなげて長細い台を2か所作り、大きく描けるようにその上に長い模造紙を貼っておきました。

早速、好きな色のクレヨンを選んで、好きなところから描き始めました。

「○○ちゃんはこのいろがすきなの」「やっぱりこのいろにする」などと口々に言いながら選び取り、場所を選んで描き始めました。

大きな紙を用意したことでお互いに邪魔しあうこともなく好きな場所で描いていきます。

「見てみて!だいまじんだよ!」と今後行う予定の『宝探し会』のモチーフになっている『大魔神』を描く子や、色々なクレヨンを一か所に集中して重ねていくことで現れた色の変化に気づいて楽しむ子(チョコレートと名付けていました)など、思い思いに描いていきます。

 その中で、3歳児の今の時期らしく銘々に描いたものを「これは○○だよ」「これは何に見える?」などと会話しながら名付けていく子ども達の姿がありました。

途中、大人との「これはでんしゃだよ」「じゃあ、電車だから走るかな?」という会話がきっかけになり、ひとりの男の子が模造紙を縁取るようにぐるぐると回りだしました。

 すると、気づいた子がそれぞれいろんな色のクレヨンを持ってきて「みて!やまのてせん」「これはしんかんせんだよ」「これはアーバンパークライン!」などと言いながら電車に見立てて一緒に回りだします。

 大きな線路になった模造紙のラインに合わせて、ハート組みんなで電車になって走りました。

 お互いにペースを合わせながら、時に「ストップ」と駅に停まってみたりと描画から再現遊びへと子ども達が遊びを広げていきました。

電車は停車したり、スピードアップしたり、誰からともなく「しゅっぱーつ!」「とまれ~」と号令がかかり、みんながその号令に従って動く「ルール」が自然にできていました。

たくさん電車になってぐるぐるした後、満足した子は遊びに戻り、もう少しまだ描いていたい子は、画用紙に納得するまで長い時間絵を描いていました。

描き上げたダイナミックな絵は階段の踊り場に飾りました。

描いた電車の轍は色が重なり合って模様のようになっていますね。こういう作品は子どもにしか描けないなあと私たちも感心するばかり。

保護者の方が迎えに来た時、この絵を描くのには参加していない年中・長の子が「すごいでしょ、ハートさんがおえかきしたんだよ」とハートさんに代わって自慢げに説明していたくらい、この時期の3歳児にしか描けない迫力ある表現になっていました。

ハート組の子どもならではの作品を送迎の際にぜひご覧ください。

芋ほりをしました🍠

 10月24日(木)くるみ組、ダイヤ・クローバーの子どもたちが園庭の隅にある畑で、芋ほりをしました。

 初夏に苗を植えてから、子ども達が戸外遊びの時に水をあげたり、エツ子先生が日々手入れをしてくれたり、真夏には水遊びを園庭でしていたあんずさんがせっせと水を運んでかけてくれたりして、大切に育ててきたさつまいもが、ついに収穫の時を迎えました。

クラスに出してあった芋ほりが題材の絵本をみながら、「おおきいのがあるかな?」「たくさんとれるかな?」と話したり、「お家に軍手がある人は持ってきてください」、と伝えてあったので、「ママにぐんてかってもらったんだ。のびるやつ」などと自前の軍手を用意している子もいて、芋ほりを楽しみにしている様子がうかがえました。

そして芋ほり当日。

戸外遊びに出て準備が始まると畑の周辺で、今か今かと待っていました。

準備が整い、「まずはクローバーさんからやろうか」とエツ子先生から声がかかると、我先にと軍手を装着して子ども達が集まってきました。

 「てつだって!」と声を掛け合いながら、数人の子で1本のツルを「よいしょー」と気合を入れて引っ張ります。

 みんなで引っ張るとツルは抜けたのに、芋はまだ地面の中。🍠😮なんで?

今度は「ここにあるかな?」と地面を掘り始めます。

「あ、あった!」とお芋を見つけた子の傍らでは、「あ!むしがいた!」「カブトムシのようちゅうだよ」と虫を見つけ、お芋以上の大発見をした!とばかりに大興奮の子、といろいろな意味で大盛り上がり。(笑)

 畑には、お芋を見つけようと土を掘り返している「正統派芋ほり」の子、土いじりの醍醐味で虫を探して掘っている子、どちらもそれぞれが夢中です。(^_-)-☆

掘り出したお芋本体の中から“おけら”が出てきて、「なんかいる!」「虫がおいも食べてる?」と大騒ぎになる一幕もありました(笑)。

さて次はダイヤさんの番。

クローバーの子ども達がどうやっているのかを観察していた子ども達は、「こうやるんでしょ」と張り切ってツルを引っ張ります。

あっという間にツルを引っ張り終わり、たくさんお芋を掘りたい、見つけたいというモチベーションでせっせと土を掘るダイヤの子ども達。(笑)

「まだあるかな?」「ここにもあるんじゃない?」と言いながら、最後まで粘り強く土を掘り続けていました。

 掘り出したお芋を見ながら、「これがおおきいね」「なんか、たべられたあとがある。虫かな?」「ほそながいのもあるよ」などと一つ一つのお芋の特徴を比べたり、「何個あるかな?」と数えてみたりして、お芋の出来をじっくり確かめる子もいました。

芋ほりがひと段落すると、芋のツルで遊び始めます。電車ごっこのようにツルを持って走っている子、なわとびにしてみる子、テントの脚にくるくると巻いている子、丸くしてリースを作る子、とハートさんも含め、様々に遊んでいました。

今年のさつまいもは、子ども達の期待値に比べて大きさも数もちょっと残念な出来でしたが、給食の先生にお願いして、後日子ども達と食べる予定です。

頑張って掘り出したお芋はどんな味がするのか、子ども達と楽しみにしています。

「とれたよ!」と、お芋とポーズ。

後日、給食の先生がメープルシロップで作った大学芋にしてくれました。 「とったお芋、美味しかった!」とみんな言っていました。

自分たちで掘ったから格別な美味しさだね!