秋のお話し会🎑

9月30日(月)に今年度2回目のお話会が開かれました。

朝から、お話会の準備がしてあるスペードの部屋気になり、「今日は何のお話なの!?」と大人から情報を得ようとするなど、子ども達は期待感満載の様子。

 戸外遊びから戻って、「お話会だから急がなくっちゃ」と大急ぎで手洗いを済ませて着席して「何が出てくるかな?」と話しながらお話が始まるのを待っていました。

いよいよお話会がスタート。

 一つ目のお話は「たぬきのおつきみ」という季節の行事を題材にしたものです。子ども達にお月見という伝統行事を知ってほしいということと、お話しに同化して楽しんでほしいということをねらいにして演じました。

お話が始まると、お月見のためにお米やお芋やお団子を「すこーしだけ」「全部はとらん」とタヌキたちが頂戴していくのを子ども達は「あ、取っちゃった」「め、って怒られてる」などと口々に言いながら観ていました。

お地蔵さんに「なんまいだぶー♪チーン」とするシーンでは声をそろえて「なんまいだぶー」と繰り返し唱えることでタヌキと同化して楽しんでいました。

いよいよ集めたものをタヌキがお供えする場面になって、本物のお米やお芋、ススキに立体のお団子が出てくると、ついつい触りたくなってしまうくらい興味津々で見ていました。

 おつきさんが高い山の上から「ほーっほっほ」とタヌキやお供え物が並ぶ姿が顔みたいに見えて面白がる、というラストシーンでは、その場ではいまいち月が笑った理由にピンと来なかった子が多かったようですが、お話会の後で絵本をじっくりと見ながら“あー、なるほど!!”というように「あ、ここに面白いタヌキがいる」「顔みたいだね」などと話していたり、子どもたち同士が後でゆっくり物語の内容を楽しむ姿がありました。

そして、もう一つは「おばけになりたいなす」というお話です。

秋が旬の野菜、茄子を意識して食べてほしいな、という食育も込め、このお話の主人公“なすちゃん”の気持ちやもう一人の主人公の“ろみちゃん”の気持ちに共感しながらお話を楽しんでほしいということをテーマに演じました。

特に“ろみちゃん”の気持ちやセリフには覚えのある子もいるんじゃないかな?ということで、登場人物の名前を、あえて親しみのある、くるみ組の担任の名前にして物語を演じました。

始めのろみちゃんとお母さんが買い物に行くシーンで使われたのは、子ども達がよく知っているご近所の“スーパーわたなべ”の写真が背景でした。

子ども達は予想通りの反応で、「あ、わたなべだ!」「行ったことある」と身近な場所への感情移入になり、お話の世界に入り込んでいました。

スーパーで買い物をする、お母さんとろみちゃん。

 その会話の中で「なすなんてだいっきらい!ハンバーグがいい!!」と話すろみちゃんに自分を重ねて観ている子、「だいっきらい!むらさきおばけみたい」と言われたなすちゃんが悲しむのを見て「すきだよ!」「大丈夫だよ、食べてあげるよ」などとすかさず

発言する子も多くいました。きっと、そんな会話に身に覚えがある子がたくさんいたのでしょう(笑)

「おばけになってやる!」と日本や西洋のお化けに変身して、お化けの世界に居場所を探すなすちゃん。その場面が“ウオーリーをさがせ”のようになっていたので、どの子も「あれ、どこだ?」「あ、あそこにいる!」と言いながらお化け探しに夢中。

「ここですよ」となすちゃんが飛び出す演出に、なかなか見つけられなかった子も「いたー!」と言いながら指差していました。

どこの世界に混じってみても、やっぱり見つけられてしまうなすちゃん。

「なすはおばけになれないよ!」 と言われてしまい、「どこに行ったらいいの?」と困ってしまいます。

そんななすちゃんがたどり着いたのはろみちゃんが通う保育園。ちょうど、育てたなすを収穫しています。

 自分で育てたなすを収穫することで「もうむらさきおばけじゃないよ」となすちゃんと仲直りしたろみちゃんですが、さて、みそ汁になったなすを食べられるのか!?というクライマックスシーンでは、友達のまゆちゃんがおいしそうに食べる姿や、先生に「おいしいから一口食べてみたら?」と勧められたりしながら“どうしよう、食べてみようかな?でもなー・・・”と悩む姿に自分を重ねた子もいたようです。

 無事、なすを食べたろみちゃん。良かったーと安堵しつつ、みんなも食べてね♡というなすちゃんの言葉に、「たべるよー」と応える子が多数いました。

事前に給食の先生にお願いして、この日の給食の副菜に茄子炒めを出していただきました。

いつもは野菜が得意ではない子も、この日は茄子ちゃんの気持ちを想い、自分から「今日は食べるからね!」と、茄子に向かって宣言!

食べた後は、「ナスちゃんよろこんだかなあ~」と、人形のナスちゃんを見ていました。(笑)

今回のお話会では、子ども達のお話会に対しての期待感の高さと、自分の経験や思いに登場人物を重ねながら文学の世界を楽しむ姿を感じることができました。

お話会の後も子ども達は、特に「おばけになりたいなす」の絵本を数人で見ながら「むらさきおばけみたい」などとセリフを言いあいながら演じて楽しんでいます。

戸外でおやつ🍪

9月25日、

くるみ組は、おやつを園庭で食べました。

子どもたちが、いつも食べているおやつも場所が変わるだけで雰囲気も変わり、外の風や空気も手伝い、解放感もあってちょっと特別なものになりますね。

でも、朝から天候が怪しい感じ・・・。

「雨が降ったら、お外では食べられないね・・」と、かなり心配しましたが、今年は猛暑だったこともあり園庭にはテントがある! ということで,

小雨でしたが無事に戸外でおやつを食べることができました。

子ども達は、お昼寝をする前から戸外おやつを楽しみにしていて、「目覚めたら、外でおやつ!」と、しっかり見通しをもって、いつもはお布団に入ってもなかなか寝付けない子、目覚めてもお布団に根っこが生えてなかなか出られない子も、今日はパタッと寝て、目覚めるとあっという間にお布団を片付けて準備万端な様子でした。(笑)

特に年長の子ども達はおやつを配るという大役を任され、やる気満々。

園庭に移動して「牛乳の係の人」「おやつの係の人」とまゆ先生に呼ばれると張り切って配っていました。

 まずは小さいハートさんから。次にダイヤさんと、配り忘れていないかな? まだもらっていない子はいないかな? と気配り目配りをしながら無事に役割を果たし、「大きくなった自分」に満足そうな姿が見られました。

 いつもは同じ年齢の子と席について食べるおやつですが、当日は好きな子と好きな場所に座って食べることにしました。

 そんないろいろな特別感で食欲もモリモリ!

梨のおかわりの行列ができ、あっという間に売り切れ。

まさに「食欲の秋到来」ですね。

「また外で食べたいな」と話す子ども達もたくさんいて、今回の戸外でおやつは特別な活動になったようです。

「食べることは生きること」、生活を豊かにできる食事の体験が様々な形でできるように、保育の中で工夫していきたいです❣

園祭り🏮🪀

9月7日土曜日に園祭りを行いました。

最近台風が多く、天気だけは心配でしたが、当日は良い天気に恵まれました。😊

きっと、園祭りの日を指折り数えて楽しみにしていた子ども達のパワーのおかげです!

開場前になると、お祭りの衣装、甚平や浴衣風のいで立ちの子どもたちが早くも集まっています。

少し涼しくなってきた夕方からお祭りがスタート。

今年も「子ども達の年齢や発達に合わせて楽しめるものを」、と考えて準備した遊びブースのアトラクションで、お家の方と一緒に楽しむ子ども達の姿がたくさん見られました。

ヨーヨー釣りは今年も大人気。

大きい子は、じっくりと釣りたいヨーヨーを見定めて集中してトライ。釣ったヨーヨーを自慢げに見せてくれました。小さい子はお家の人に手伝ってもらいながら釣り上げ、満足そうにしていました。

的入れは、カバさんの口の中に果物に見立てたボールを投げ入れるゲームでした。

実は、ボールにも口の大きさにも一工夫してあり、大きい子は何度もやってみて、うまく入るとガッツポーズ! 小さい子はそばまで行ってそっと口の中に入れて「はいったー(パチパチ)」というほほえましい様子が見られました。

だるま落としは、だるまのブロックとロボット型ブロックの2種類を高さを変えて用意しました。

積んであるブロックを棒で叩いて倒すというシンプルな遊びですが、子ども達は、とにかくうまく倒れれば大満足!

でも、本当のだるま落としのルールを知っているお父さん、お母さんたちの方が「ほら、ここに当てて頭を残すようにやるんだよ!」と倒し方の評価が厳しめでした(笑)。

宝釣りは、釣り竿で宝を釣り上げる遊びです。

磁石がついた釣り竿とフックがついた釣り竿があり、選ぶ竿によって紐の長さが違うため、微妙に難易度が変わることで大きい子でも試行錯誤しながら楽しんでいました。

表は宝箱。釣ってみたら裏にはカラフルな宝石、そして中にはドクロも!

ドクロをつってしまった子は「え~!はずれ?」と一瞬がっかり。

そんな偶然性もあり、自分好みのお宝をゲットした子は特に大事そうに持っていました。

 輪入れは、輪投げのように的に向けて投げるのではなく、ペットボトルで作った動物の的が円形に並んでいて、その的に自分が回りながら輪を入れていく(だから輪入れ、です)遊びでした。

 動物のボトルが並ぶ円の大きさを変え、小さい子にも大きい子にも楽しめるように難易度を考えました。

 大きい子は事前に計った(約20秒)まゆ先生の記録に挑戦! 記録を超えるとピカピカのご褒美シールをもらえます。そのシールを貼ってもらうことが誇らしくて、何枚も胸にシールが並んでいる子もいました。

 昨年も行い恒例となった手形うちわは、今年も昨年同様の大賑わいでした。

手形を押したうちわに自分で好きな色や形のスタンプを押してデコレーション。

世界に一つだけのうちわが完成しました。

 昨年参加した方が「去年作ったのを大事にとってあります」と教えてくれました。

1年たってどのくらい大きくなったかな?そんな楽しみ方もできる定番アトラクションになりました。

ブースでの遊びが一回りし、満足した頃に食べ物ブースの始まり。今年は4色の寒天とポップコーンでした。

 卒園児や保護者には少し懐かしく、在園の子ども達にとっては食べ慣れた大好きな寒天と、少し塩気のきいたポップコーンの組み合わせはちょうどよかったようです。

 おいしいおやつ休憩も終わって、ここからは普段保育の中で「表現」する活動内容を披露する時間です。

 まずは、くるみ組ダイヤ・クローバーの子ども達が毎日体操で行ってきた体操、「小さなヒーロー」を披露しました。

 この体操は、始めのポーズから始まり、ポーズを取ったり走ったり止まったり。動きのポイントがあります。ヒーローが颯のように走る姿を表現し、張り切って踊っていました。

 次は子どもたちが楽しみにしていた盆踊りです。

 今年は、おなじみの柏踊りに加え、アンパンマン音頭とバハマ・ママという洋楽の盆踊りを選曲して踊りました。

 子ども達は、夏季保育中から担任の先生や子ども達同士で踊ったり、地域のお祭りで見聞きしていたので、だいぶなじんでいたので、くるみ組の子ども達を中心に、自然に踊りの輪に加わってきました。

 。その楽しそうな雰囲気につられるように、乳児クラスの小さな子ども達も真似をして踊ったり、輪の中をくるくると走り回ったりして参加していたのもほほえましかったですね。💛

 そしてエンディングのステージは。

 音楽課業講師の西澤先生率いる、プロのバンドさんが♪Isn’t She Lovely と Sir Duke の2曲を演奏してくれました。

 なかなかそばで見ることができないギター、ベース、ドラムセットに子ども達は興味を持って最前列でかぶりつき! アリーナSS席です。(笑)

 演奏が始まると、じっと演奏する様子を見ている子、体を揺らして体で音楽を表現する子、じっくりと音楽を愉しむ大人たちの姿がありました。

 引き続いては、毎度おなじみのエンカレッジ楽団の登場です。今回は、♪アンダーザシー、青と夏の2曲を演奏しました。バンドさんのお力添えもあり、風に楽譜があおられるというハプニングにも合いながらも最後まで楽しんで演奏することができました。自分の先生が演奏をしていることで、子ども達はますます期待感を持って聞いていました。私たち演奏をする側も、そんな子たちの姿に励まされながら“表現する”ということに集中できたように思います。

 最後は園歌♪どんどんどんを皆で歌いました。音楽課業の中でいつも歌っている、くるみ組ダイヤ・クローバーの子ども達だけでなく、ハートさんをはじめとした小さい子たちも「どんどんどん」のところや振りを真似しながら参加してくれました。

しかし、職員が演奏に気をとられていて、固定のビデオ撮影しかしていなかったので、残念ながらエンカレッジ楽団の演奏写真がなく掲載できません。💦

ご覧になった皆さま、演奏はいかがだったでしょうか?  ぜひご感想をおきかせください。

 日暮れと共に園祭りはおしまい。でも、子ども達のお祭りごっこは続いています。園庭では毎日、盆踊りの輪が広がり、アトラクションで使ったものを再度試しながら遊ぶ姿が見られています。

夏を遊ぶ!🌽🍉

残暑お見舞い申し上げます。

 例年になく暑い、暑い夏。 冷房を使わずにもいられないし、外は焼け付くように暑いし、体調管理もなかなか厳しい毎日ですね。

そんな中でも、子どもたちはこの季節にしかできない遊びを満喫しています!

幼児はおやつに出る、🌽の皮むきをしました。

「皮、たくさんあるよ」「ひげ、もじゃもじゃ~」と、楽しみながらも苦戦していました。(笑)

すでにバラバラになったコーンの状態でしか食べたことがない子もいて、皮付きのトウモロコシに興味津々です。

簡単に食べられるものでも、調理するまでの作業が必要なんだね。(^_-)-☆

乳児の遊び

容器に水を汲んでは出し、汲んでは出しと、飽きずに繰り返すのは、この時期の子ども達共通の遊びです。

それぞれお気に入りの容器があるんです!♡

りんご組もあんず組も、子どもによってお気に入りの容器の種類が違います。 小さめの容器で、水の移し替えをせっせとやっている子。

ペットボトルに水をたっぷり汲んで、ドクドクドクドク、と時間をかけて水が流れていく様子を見ている子、

大きなバケツで、思いっきりバシャ!と水をまき散らかすことを楽しむ子。

同じように水に戯れる行為でも、やっていることの目的は実は全然違うのですよね。

子どもによって、水という素材をどんなふうに理解するのか、不思議なことをどうやって試すのか、そして科学者のように何を発見するのでしょう。

大人は、安全にいろいろなことを試せる環境を用意して、子どもが思い思いに自由にする行為を一緒に楽しみながら見守ります。

「こうしてごらん」とか、あんまり余計なことを言わずに。

大人の常識や知識を越えて、まずは子どもが感じること、気づくことに注目します。

【注】子どもの発達によって遊び方や欲する道具、満足できる時間が異なるので、水遊びはそれぞれ場所を確保しています。

午後はまだまだ陽射しが暑すぎて、お外に出て遊べません。😢

でも、素敵な道路?を渡ったり、室内遊びも思い思いに楽しむ姿は元気いっぱいです。

梅雨明けから「熱中症アラートが出ていて、お外遊びができない」日々。

午後も粗大運動ができる遊びを提供しようと、

保育者が室内に長~い道路を作りました。

感触の変化が施された作りや、見た目の色もポップで楽しそう!

さて、わたってみると、まっすぐ歩くバランス感覚と、足の裏で感じる触覚が変化していきます。いろいろ感触の違いを感じながら歩くことをとても気に入り、何度も繰り返しています。

足の裏から、いろんな刺激が脳に伝わって、感覚することを豊かに育めるといいな。

幼児の遊び

幼児Boysの水遊びは、やはり豪快です!

水鉄砲と大きな桶でざば~ん!と水の掛け合い。互いに容赦なく掛け合いますが、もう水がかかったくらいでは泣くこともなく、むしろキャハハ♡と、かけられても大喜び! 桶に水をたっぷり入れて、ざぶ~んと遠くにかけられるようになったんだね~と、身体や筋力の成長にも驚きです。

こちらは、なぜかこぼれた水をせっせと回収?しています。(笑) 根気のいる作業ですが、何を目的にしているのかなあ~。

さらに、こちらはわざわざ小さめのプールに3人でキツキツに入っています。(笑)

しかもやっていることが全員違う。(笑)

大胆だったり、繊細だったり、集団で、個人で、グループで、と幼児の遊びもなかなかバリエーション豊かです。

暑さが厳しい日の午後は室内で、少し気温が下がった日にはちょっとだけ園庭に出るなど、幼児も無理のないように配慮しながら充実して活動できるように保育者が日課や活動内容を調整しています。

園庭の小さな小石を、マヨネーズの容器に入れている? 地味で根気のよい遊びを見つけるのは、3歳児らしいね。(笑)

年中長さんの虫好き仲間が何かを発見!

とにかく誰かが本当によく虫を見つけます。

見つかってしまったダンゴムシやカマキリは、ちょっと災難。苦笑

最後は「お家に帰してあげよう」と誰かが言い、やさしく解放しているようです。

これは、マッサージ屋さん?

「つかれてませんか~」

「あたま、もみもみしま~す」

大人、悶絶! (笑)

一方、こちらはお話し会の再現。

本当に字が読めているようなストーリーを、上手にお話しする人、上手に聴く人。

こんな風に集団で再現遊びができるようになったんだね♡

まだまだ暑い日は続きそうです。 台風も来ているようで心配ですが、やはり夏は開放的に遊ぶにはもってこいの特別な季節。たくさんの自然物にも触れながら、存分に遊んでいきましょう!

絵と音楽の会♬🖍

7月9日(火)くるみ組のスペシャル課業として「絵と音楽の会」が行われました。

スペシャルゲストとして画家の大野隆司さん、マリンバ奏者の藤本亮平さん、アコーディオン奏者の岩城里恵子さんを迎え、 “人はなぜ表現するのか?!目指せ、草間彌生&エミリウングワレ?!” をテーマに、表現することの自由を存分に発揮してほしいという意図での企画です。

当日、くるみ組メインの部屋に大きなマリンバをはじめとした楽器と、床一面に貼られた白い模造紙が準備され子ども達を迎え入れました。

いつもと違う室内の様子にちょっと戸惑いながら入ってくる子も、期待いっぱいの表情の子もいて、最初はちょっと緊張気味。

最初に画家の大野さんから、絵を描く時、「人の邪魔はしないこと、今日は○だけを好きなように描くこと」という2つのルールの説明があり、その後、自分の好きな色のクレヨンを2本持ってスタート!

白一面の広い場所。「え?のっていいの?」と裸足で遠慮がちに模造紙の上を歩き、最初は何となく皆、端っこで絵を描き始めました。(笑)

ぐるぐるの◎をたくさん描いていく子ども達の動きに合わせるように、マリンバとアコーディオンの演奏が始まると、迫力のある音にちょっとびっくりして「わー、びっくりした!」「なんの音?」という声も上がりました。

それでも、慣れてくると音楽に合わせて動きが自由になっていきました。

穏やかな曲の時はゆったりと、少しリズミカルな曲になると大きな紙の上を大きく動きながら大きなぐるぐるを描いて・・・。踊るように軽やかに動きながら描いていきました。

大きな○、小さな○、塗りつぶすように描かれる○、渦巻きのような○。同じ○でもその子によって全く違った無数の○が描かれていきます。

たくさん描いたぐるぐるで紙の上がいっぱいになったところで、「音に合わせて踊ろう!」という声がかかりました。戸惑う子がいるかな?とみていましたが、そこは自由な子ども達。すぐに反応して音楽に合わせて踊っていました。

クレヨンはこれでおしまい。ここからは手足をきれいにして音楽を楽しみます。楽器の前に集まって星空をイメージした曲を聴きました。マリンバとアコーディオンが奏でる曲を横になってじっくりと聴いていました。

この後は楽器の体験です。

アコーディオンの鍵盤を子ども達が順番に押してみると、その音に合わせて岩城さんが伴奏をつけてくれて、まるで即興で演奏できている気分に!

子どもたちは他の子が体験しているのを見ながらアコーディオンの動きの仕組みや、音が家具に反響するのに注目し、アコーディオンに興味深々な様子でした。

次はマリンバです。

なかなか普段見ることができない大きなマリンバ。その大きなバチはマレットといいます。藤本さんが子どもたちも使えるマレットをたくさん用意してきてくださいました!

子どもたちは、そのマレットを持って藤本さんを真似て、マリンバの鍵盤を叩いてみたり擦ってみたり。自分の動きで音が出るのを嬉しそうに試していました。

最後は音楽講師の西澤先生、私たち職員も入って「怪獣の花唄」を演奏し、子ども達も一緒に「どんどんどん」を歌ってフィナーレを迎えました。

集中して楽しんだ子ども達。会が終わってから食事や午睡になりましたが、すっかり満足して集中力を使い果たしたのかとても静かに過ごしていました。よい経験は、よい充実感を生むのだなぁと子どもたちの姿を見ながら感じました。

午後からは余韻に浸るように「楽しかったー!」「あれ(たくさん描いた○)はかたつむりだったんだよ」「私は色を混ぜたんだよ」などと感じたこと、やったことをたくさん話してくれました。

子ども達の表現した絵は旧園舎の階段や踊り場に貼ってあります。ぜひ、子ども達が発揮した自由な表現をご覧いただけたらと思います。